ドラフトカクテル専門バーからボトルカクテルへ。
NY発「Wandering Barman」の挑戦!

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ドラフトカクテル専門バーからボトルカクテルへ。
NY発「Wandering Barman」の挑戦!

#World Topics America

「ボトルカクテル=美味しくない」という偏見を承知のうえで、あえてボトルカクテルに挑戦するバーチームがNYに出現した。その名は「Wandering Barman」。バー業界のこれまでの常識を覆す、彼らの大胆な挑戦をご紹介しよう!

Chiyo Yamauchi(NY在住)

「ボトルカクテル=美味しくない」という偏見。

パンデミックに関するさまざまな規制が緩み始めていた2022年春頃、「そういえば、あのバーは?」と、ふと気になった。

2017年にDrink Planetで取材した、世界初のドラフトカクテル専門バー「Your Sincerely(ユア・シンシアリー)」は、このパンデミックをどう生き抜いたのだろうかと。

調べてみると、店は存続しているがなんだか様子が違う。

もう少し調べてみると、共同創始者のジュリアンとダーレンは、同店を別のオーナーに売り払い、すでに真新しいプロジェクトを開始していることがわかった。

そのプロジェクトとは「ボトルカクテル」。

2018年頃からバー経営と同時進行で進めていたそうだ。

しかし、ボトルカクテルに対する市場の反応は、ドラフトカクテル以上に「美味しいわけがない」という偏見が強かった。

カクテルは、オーダーが入ってから作るからこそ新鮮で美味しいのだという、ドラフトカクテルのときにも直面した市場の“思い込み”……。

ドラフトカクテルの普及により、ある程度は払拭されたかと思いきや、まだまだ根強かった。

バーで飲むカクテルに対してボトルカクテルは、まるで店で食べるラーメンに対するインスタントラーメンのように、まったくの別物、B級品のように扱われていた。

「この偏見を覆したい」

この思い、つまり、ドラフトカクテルのときと同じ思いを原動力に「ボトルカクテルのビジネスに注力することを決めた」という。

バーの経営を手放したのは、2020年の年明け。

アメリカのほぼ全土がロックダウンを開始したのはそれから約2ヶ月後のことだった。

まさかその後、ボトルカクテルの転換期がやってくるとは、思いもしなかったという。

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