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食とデザインの国、イタリア発の
バー専門メディア『Coqtail』って!?
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#World Topics
Megumi Ueda(ローマ在住)

紙媒体『Coqtail』の最新号!
なぜ『Coqtail』が注目されるのか!?
「食の国」として知られているイタリアだが、カクテルが日常生活に深く根付いている国でもあるなとしみじみ感じることがある。
アペリティーボの時間帯になると鮮やかなオレンジ色のスプリッツや、ネグローニといった国民的カクテルを楽しむ人々の姿が至るところで目に入り、それだけではなく食後にはエスプレッソマティーニやアマーロを片手におしゃべりが始まる。
イタリアにおいて食とカクテル(とおしゃべり)は切っても切り離せない関係だ。
その文化的背景を映すように、イタリアには飲食関連のメディアが数えきれないほど存在している。
街角のスタンドをのぞけば、『ガンベロロッソ(Gambero Rosso)』『アイデンティタ・ゴローゼ(Identità Golose)』『バージョルナーレ(Bargiornale)』 などなど、グルメ専門誌が所狭しと並んでいる。
そこにはレストランや料理だけでなく、カクテルやバーも当然のように登場する。
そんななか、バー業界で最も注目されているメディアのひとつが、ミラノ発の『Coqtail』である。
『Coqtail』が注目される理由はいくつかある。
まず目を引くのは、ビジュアルの完成度だ。
ページを開くと、まるでファッション誌のように洗練された写真やレイアウトが並ぶ。
カクテルやバーの専門誌というより、眺めているだけで楽しめるライフスタイル誌に近い。
さらに読者層の広さも重要なポイント。
バー業界関係者やバーテンダーだけでなく、デザインやファッションの分野で働く人たち、さらには新しいものに敏感な若い世代までも惹きつけている。
カクテルをただ「飲み物」として紹介するのではなく、カルチャーや社会的なトピックと絡めて発信するからこそ、多様な人々の関心を集めているのではないだろうか。
国際的な評価も高く、世界最大級のバーイベント Tales of the Cocktail でもノミネートされるなど、『Coqtail』はイタリア国内にとどまらず、国際的なバーカルチャーのなかでも認められた存在となっている。
業界誌としての役割を果たしながらも、「食」「カルチャー」「社会ニュース」を横断し、カクテルをライフスタイルの一部へと位置づけているのだ。
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