今月のカクテル
炭酸で割らない

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今月のカクテル
炭酸で割らない"サワー"

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提供:Drink Planet 編集部

「サワー」は「炭酸割り」ではない!

春の匂いが感じられる三月、爽やかな飲みものが心地よい季節。

“爽快“といえば、テレビCMでも、コンビニや居酒屋でも、レモンサワーが大人気!
その誕生は、東京・中目黒という説が有力らしい。
焼酎の炭酸割りに、たまたまレモン果汁を入れたのが始まりとか。

お店によっては独自のこだわりを生かした個性派もあり、レモンサワーも進化しています。
例えば、隠し味として、シナモン、八角、黒こしょう、ミント、ローズマリーといったスパイスやハーブを使ったり、自家製のレモンシロップやレモン酒(梅酒のレモン版)で創作したり、地元産素材でつくる力作までと、多様な楽しみにあふれています。

しかしご存知の通り、カクテルのタイプとしての「サワー」は「sour」が酸味を意味する言葉通り、炭酸割りではなく、スピリッツに酸味のある柑橘系などの果汁と、砂糖などの甘み成分を合わせたスタイルのこと。

意外に古い「サワー」誕生

サワーカクテルの代表ともいえるのが「ウイスキーサワー」。
『The World's Best-Selling Classic Cocktails 2022』(DRINKS INTERNATIONAL誌)では第10位にランクインする程、世界的に人気のカクテルのひとつです。

そのサワーカクテルがレシピとして初めて登場するのは、1862年、ジェリートーマスの著書『Bartender's Guide』。
カクテルは「ブランデーサワー」「ジンサワー」「サンタクルーズ(=ラムサワー)」。
そして「ウイスキーサワー」に関する最も古い記述としては、アメリカ・ウイスコンシン州の新聞記事だとか。

「サワー」の中でも最近ちょっと気になるのが「ニューヨークサワー」。
意外にその誕生は古くて、1870年代にシカゴのバーテンダーによって考案されたものと言われています。

ウイスキーサワーに、それも卵白入りに、赤ワインをフロートさせた見た目よりもスッキリとしたカクテル。
ベースのウイスキーはバーボンやライで、赤ワインはボルドー系が多いようです。

ウイスキーの香りと程よいコク、レモンの爽やかさと卵白によるなめらかさ、そして赤ワインのかすかな渋味を感じるところがちょっと大人で、おススメです。

今月のトップ画像は

サワーを粋にアレンジした3点をご紹介!

<左>
カクテル名 / バーテンダー名: Archer’s Rokh アーチャーズ・ロークby デベンダー・セーガさん
バー名: The Aubrey / Hong Kong
若い泡盛の強さと多様性を生かした、爽やかさと懐かしさが溶け合ったサワーカクテルをアレンジした一杯

<中>
カクテル名 / バーテンダー名: Pinot & Two Grapes ピノと二つの葡萄 by 齋藤秀幸さん
バー名: Gold Bar at EDITION / 東京・港区
ピノ・ノワールのヴァンナチュールを主役にしたサワースタイルのカクテル

<右>  
カクテル名 / バーテンダー名: Hinokiヒノキ by グラジアーノ・マデオさん
バー名: Untitled / ロンドン
檜の香りをインフューズしたオリジナルのウイスキーをベースに、重なり合うウッディな香りのなかに酸味が広がる、「Untitled」版ウイスキーサワー

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