「レミーマルタン バーテンダー タレント コンペティション ジャパン2022」

SPECIAL FEATURE特別取材

「レミーマルタン バーテンダー タレント コンペティション ジャパン2022」
[vol.02] - ファイナリスト藤倉正法さん&古瀬則彦さん&西原直輝さんインタビュー!

#Special Feature

文:Drink Planet編集部

2022年末に開催された「レミーマルタン バーテンダー タレント コンペティション ジャパン2022」。Vol.2ではファイナリストとしてパフォーマンスを繰り広げた藤倉正法さん、古瀬則彦さん、西原直輝さんの3名に話を訊きました。

藤倉正法さん Bar×Bar×Bar WATARASE(栃木県)

藤倉正法さん Bar×Bar×Bar WATARASE(栃木県)

★藤倉正法さんインタビュー

Q 「レミーマルタン1738アコード・ロワイヤル」を使用してオリジナル・サイドカーを考案するなかで、サイドカーというカクテルの印象は変わりましたか?

サイドカーは、ベース+オレンジリキュール+レモンジュースという黄金レシピカクテルのひとつという印象です。なるべく、黄金レシピを崩さないことを気にかけながら、レシピの調整をしました。そのなかでオリジナリティをどこまで出すか、というところがもっとも悩みましたね。

Q オリジナル・サイドカーの開発の経緯をお聞かせください。

サイドカーは3つの車輪があることから、Three wheelerとも言われます。レミーマルタンは「セラーマスター」「ディスティラー」「ワインメーカー」という3つの車輪によって、あらゆる成功と価値をつくってきました。私も「バーテンダー」「バリスタ」「ソムリエ」という3つの車輪を持っており、この3つのスキルや才能を織り重ねることで、オリジナル・サイドカー「RM 3-wheeler」を創作しました。

また、レミーマルタンが取り組んでいる「サスティナブル」や「ミニマリズム」というキーワードを反映するため、「店にあるもの」「残っているもの」を材料にして創作するよう努めました。「炭酸が抜けたトニックウォーター」「コーヒーの出がらし」「酸化したオレンジワイン」は、どれも行き場がなかった材料ですが、これは私の「3つの車輪」を表現する素材として、「自家製Leftover(残りもの)Acid」として採用しました。

Q RMBTC日本大会に参加して得たものはございましたか?

大会に出るたびに気づきは多く、場所も環境もそれぞれ違うバーテンダーの皆さんと情報共有し、交友が持てることは大会に出場する最大のメリットと考えています。

古瀬則彦さん Zentis OSAKA 「UPSTAIRZ」(大阪府)

古瀬則彦さん Zentis OSAKA 「UPSTAIRZ」(大阪府)

★古瀬則彦さんインタビュー

Q サイドカーというカクテルの印象をお聞かせください。

バーテンダーのカクテルに対する姿勢が表れやすいドリンクだと思います。実際に「レミーマルタン1738アコード・ロワイヤル」を使用してオリジナル・サイドカーを創作してみて、やはり、とても難しいカクテルだな、という印象を抱きました。

Q オリジナル・サイドカーの開発の経緯をお聞かせください。

レミーマルタン、そしてサイドカーという、長い歴史のなかで愛され、そして未来においても愛され続けていくであろう「不変的なもの」のなかに、今後廃れていく可能性がある文化を閉じ込めたいと思い、暖炉の炎をイメージした「Burnt Sidecar」を制作いたしました。

第1の炎の要素としてスノースタイルにしたスモーキーシュガー、第2の炎の要素として自家製京番茶コーディアル、第3の炎の要素として焦がしたシナモンリーフ、を使用しました。

Q RMBTC日本大会に参加して得たものはございましたか?

さまざまな立場でお酒に携わっている方々と、お酒に対する情熱を共有できたことは素晴らしい経験になりましたね。

Q サイドカーをもっと多くの方に楽しんでもらうには、どのようなアプローチが必要だと思いますか?

たとえば、ファッション、アート、音楽といった感度が高い方々が多くいらっしゃる業界とコラボレーションをすることで、より多くの人の目に触れるきっかけになると思います。

西原直輝さん 東京エディション虎ノ門「GOLDBAR AT EDITION」(東京都)

西原直輝さん 東京エディション虎ノ門「GOLDBAR AT EDITION」(東京都)

★西原直輝さんインタビュー

Q サイドカーというカクテルの印象をお聞かせください。

難しいカクテルです。エアレーションがとても大事ですが、冷やしすぎてもコニャックの香りが閉じてしまう印象があるので、いつもそのバランスを意識しております。あらゆるカクテルのなかでもシェイク前の味とシェイク後の味に大きな差が出るカクテルだと思うので、やはりすごく難しいカクテルですね。

実際に「レミーマルタン1738アコード・ロワイヤル」を使用してオリジナル・サイドカーを開発するなかで、完成されているクラシックカクテルをツイストして発展させる難しさを改めて痛感しました。

Q オリジナル・サイドカーの開発の経緯をお聞かせください。

サイドカーは飲み口のいいカクテルですが、より一層飲みやすくツイストして、より多くのの方に飲んでいただけたらという想いで開発しました。

レシピとしては、レミーマルタン+コアントロー+レモンジュースというクラシックレシピに、新たな副材料を足していく足し算のアプローチを採用しました。今回の「One Love」というオリジナル・サイドカーでは、バラのフローラルウォーター、エルダーフラワーシロップ、クランベリージュースをプラスして、サイドカーの華やかさや飲みやすさをさらにプラスに転換しています。

Q RMBTC日本大会に参加して得たものはございましたか?

先輩たちにちょっとドヤ顔できました(笑)。ほんとにちょっと!

Q サイドカーをもっと多くの方に楽しんでもらうには、どのようなアプローチが必要だと思いますか?

バーテンダーがいい意味で! もっとチャラチャラかっこよくなることだと思います。10代20代の若い世代が憧れるような動きをかましたいです(笑)。なのでダイエットしてます!

「「レミーマルタン バーテンダー タレント コンペティション ジャパン2022」」の写真ギャラリー

藤倉正法さんのオリジナル・サイドカー「RM 3-wheeler」

藤倉正法さんのオリジナル・サイドカー「RM 3-wheeler」

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