「レミーマルタン バーテンダー タレント コンペティション ジャパン2022」

SPECIAL FEATURE特別取材

「レミーマルタン バーテンダー タレント コンペティション ジャパン2022」
[vol.03] - ファイナリスト生田理実さん&三枝拓矢さん&木野内捺さんインタビュー!

#Special Feature

2022年末に開催された「レミーマルタン バーテンダー タレント コンペティション ジャパン2022」。Vol.3ではファイナリストに選ばれた10名のうち、生田理実さん、三枝拓矢さん、木野内捺さんの3名のインタビューをどうぞ!

生田理実さん BAR SLOPPY JOE(兵庫県)

生田理実さん BAR SLOPPY JOE(兵庫県)

★生田理実さんインタビュー

Q サイドカーというカクテルの印象をお聞かせください。

バーテンダーを始めた当初は、サイドカーは男性的なイメージでした。ですが、サイドカーをお好きな女性のお客さまが注文される姿がとてもスタイリッシュで印象に残りました。きっとサイドカーのコクやほどよい酸味が、男女関係なく人気になったのだろうと感じています。

実際にオリジナル・サイドカーを考案するなかで、サイドカーを今までより好むようになりました。各国で異なるつくり方を調べてみると、ロックスタイルや砂糖をリムするスタイルだったりと、驚きの連続でした。サイドカーのようなクラシックカクテルをお店にあるものでツイストすることで、より親しみやすくなりました。

Q オリジナル・サイドカーの開発の経緯をお聞かせください。

国産のウイスキーやジンが世界的に人気となったのがきっかけで、日本の素材が海外でも注目され、海外のお客さまとお話しをしていても、ご存知の方が多いと感じました。ですので、今回は日本素材を使ったジャパニーズサイドカー「SILLAGE」を創作しました。

レミーマルタンとコアントローの他に、自家製レモンジンジャー甘酒や桜花エキス、フレッシュオレンジジュース、緑茶パウダーなどを使用しています。

Q RMBTC日本大会に参加して得たものはございましたか?

オリジナルカクテル創作の柔軟性です。もっと自由で、もっと自分を表現したカクテルをつくってもいいのだと思い知らされました。今回の大会で7人のファイナリストに出会えたことが、大きな影響を与えてくれました。

Q 「バーテンダーって面白い!」と思う瞬間はどのようなときですか?

RMBTCのようなカクテルコンペティションに出場できることです。同じお店のバーテンダーの助けがないと挑戦できないですし、応援してくださるお客さまに感謝の気持ちを表すことができるこの瞬間があるから「また出たい!」と思わせられます。

三枝拓矢さん TWO ROOMS GRILL | BAR AOYAMA(東京都)※所属はRMBTC出場時

三枝拓矢さん TWO ROOMS GRILL | BAR AOYAMA(東京都)※所属はRMBTC出場時

★三枝拓矢さんインタビュー

Q サイドカーというカクテルの印象をお聞かせください。

禁酒法時代に誕生したサイドカーは、時代とともに変化し、バーテンダーと歩み続けてきた印象があります。サイドカーはバーテンダーによって十人十色。私たちバーテンダーはさまざまな材料をフィッティングして、サイドカーをコーディネートしてきました。

決してすぐには、フィットせず、どこかに違和感もあることでしょう。その難しさがサイドカーの奥深い味わいを表現しているのだと思います。三位一体が表すサイドカーは究極のカクテルだと思います。

Q オリジナル・サイドカーの開発の経緯をお聞かせください。

私がカクテルを考えるときにはいくつかのルーティンがあります。そのひとつが、ベースとなる材料の分析です。今回は「レミーマルタン1738アコード・ロワイヤル」のテイストやアロマ、歴史、時代背景、エリア、土地の特徴など、細分化して深く調べ上げました。

そこから、自分がどのようにオリジナル・サイドカーを新しいカクテルとして表現していきたいか、テイスティングノートを参考に材料を構成してきます。「Neo GOLDEN Sidecar」では、スタンダードレシピを基に、自家製スイートオレンジシュラブや自家製フレンチリダクション、自家製B&Bビターズといった自家製材料を組み合わせて、オリジナル・サイドカーを考案しました。

Q RMBTC日本大会に参加して得たものはございましたか?

楽しむ、楽しませることです。日本では今、海外のお客さまと接する機会が非常に増えてきます。日本のバーでは、どんなカクテルが飲めるのか、きっと心を躍らせてバーの扉を開けることでしょう。

オーダーいただいたカクテルをおいしくつくることは当たり前です。しかし、それ以上に大切なことは、お客さまを楽しませるホスピタリティの心と自分のカクテルでHAPPYにさせたい気持ちだと、この大会を通じて改めて強く感じました。さらには自分自身が楽しむことで、お客さまもより楽しませることができるのではないかと考えています。

Q サイドカーをもっと多くの方に楽しんでもらうには、どのようなアプローチが必要だと思いますか?

まずは、RMBTCにエントリーしたバーテンダーが「レミーマルタン1738アコード・ロワイヤル」を使用したオリジナル・サイドカーを自信持って、お客さまへお届けすることだと思います。それがファイナリストになった私の使命のひとつだと感じています。

木野内捺さん QUAYS pacific grill(神奈川県)

木野内捺さん QUAYS pacific grill(神奈川県)

★木野内捺さんインタビュー

Q サイドカーというカクテルの印象をお聞かせください。

サイドカーは温度管理と空気の含有量のコントロールが難しくシェーキング技術が問われるため、バーテンダー修行時代に幾度となく練習した思い入れのあるカクテルです。サイドカーはストーリーに踏み込むことで、変幻自在のカクテルに様変わりします、オリジナル・サイドカー創作中にも多くのアイデアが浮かんできたので、引き続きいろいろなアレンジを試していきたいと思います。

Q オリジナル・サイドカーの開発の経緯をお聞かせください。

「将校はなぜわざわざサイドカーに乗ってバーを訪れていたのか?」というところに焦点を当てています。サイドカーとはそもそも誰かを乗せるためのもの、であるからして2人以上の物語であることは間違いない、それが異性の組み合わせなら……というストーリーです。

そして「Rendez-vous」というフランス語の日本での意味、昭和世代の死語を取り入れることでワンエッセンス自分の色を加え、コニャックベースながらも堅苦しさのないカクテルに仕上げました。

Q RMBTC日本大会に参加して得たものはございましたか?

コンペティションはバーテンダーとしてのキャリアアップの手段と考えています。RMBTCに出場したことで、また一歩いつかチャンピオンになる時のための足がかりを得ました。

Q 「バーテンダーって面白い!」と思う瞬間はどのようなときですか?

私は「ものづくり」が好きでバーテンダーをしています。新しい組み合わせを見つけた時やひとつの作品になった時に、特に感動があります。もちろんそこに至る過程での失敗や生みの苦しみもありますが、それを差し引いてもあまりあるほどの喜びを糧に、日々カクテル開発に勤しんでいます。

「「レミーマルタン バーテンダー タレント コンペティション ジャパン2022」」の写真ギャラリー

藤倉正法さんのオリジナル・サイドカー「RM 3-wheeler」

藤倉正法さんのオリジナル・サイドカー「RM 3-wheeler」

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