シリーズ連載/英国ドリンク事情

SPECIAL FEATURE特別取材

シリーズ連載/英国ドリンク事情
[vol.06] - 「Food is GREAT キャンペーン -Spirited Forecast 英国の食の祭典」で注目の銘柄はコレだ!!

30.09.2019 #Special Feature

文:Drink Planet編集部

Photos by norico

Photos by norico

2019年9月17日(火)、駐日英国大使館 大使公邸にて「Food is GREAT キャンペーン - Spirited Forecast 英国の食の祭典」が開催されました。

これは、英国を構成する4つの地域であるイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド、それぞれの地域で注目のスピリッツ&ビバレッジをフィーチャーした一夜限りのイベント。

よく「英国には一日のうちに四季がある」と言われますが、その変わりやすい天候が、英国ならではのバラエティに富んだ食材や食文化(もちろんお酒も)を育んできたのだそうです。

同イベントでは、そんな英国の変わりやすい天候を表現したインタラクティブなインスタレーションを展示しながら、スパークリングワインやジン、ウイスキーといった英国産のスピリッツ&ビバレッジが振る舞われました。

今回は特に会場で人気の高かった銘柄をいくつかピックアップし、参加者の声とともに紹介していきましょう。

ウェールズの「ウイスキー・トルネード(竜巻)」のインスタレーション。

ウェールズの「ウイスキー・トルネード(竜巻)」のインスタレーション。

気まぐれな英国の天気の恩恵!

まずウェルカムドリンクのイングリッシュ・スパークリングワインとともに参加者を出迎えてくれたのは、イングランドの「スパークリング・バブルズ(泡)」を表現した天候のインスタレーション。

マシーンから発生して舞い上がったバブルズ(泡)は、なんとイングリッシュ・スパークリングワイン!

割れると爽やかなワインの芳香があたりに広がり、うまく口に入れることができれば実際にワインの味がするんだとか。

一方、ウェールズの「ウイスキー・トルネード(竜巻)」はウイスキーでできた白い霧が竜巻状に発生するインスタレーション。

こちらは長い紙製のストローで白い霧を吸い込みながら、ウェールズに吹き荒れる嵐と、その厳しい天候のもとで造られるウイスキーを五感で感じる仕掛け。

これらに加えて、スコットランドの「ライトニング(稲妻)・ジン」と北アイルランドの「ジン・ワールプール(渦潮)」という4つの地域、4つのインスタレーションが、英国の変わりやすい天候とそこで造られるリカーワールドを表現していました。

確かに、改めて考えてみると、英国の変わりやすく、気まぐれな天候が、英国産のスピリッツ&ビバレッジに深みや複雑さといった独特の個性を与えているのかもしれませんね。

「ハッティングレイ・ヴァレー」(左)と「ガズボーン・エステイト」(右)。

「ハッティングレイ・ヴァレー」(左)と「ガズボーン・エステイト」(右)。

イングリッシュ・スパークリングはもはや定番!

近年、英国産のお酒として注目を集めているものといえば、なんといってもスパークリングワインです。

Drink Planetでも、約10年前にイングリッシュ・スパークリングワインの記事をご紹介しました。

今や英国にはイングランド南東部を中心に160を超えるワイナリーがあり、ワインツーリズムも盛んになりつつあるそうです。

今回は同イベントで人気が高かった「ハッティングレイ・ヴァレー」と「ガズボーン・エステイト」を取り上げましょう。

「ハッティングレイ・ヴァレー」は英国最大のスパークリングワインメーカー。

ワインメーカー・オブ・ザ・イヤーの受賞歴もある女性醸造家のエマ・ライスさんが手がけるスパークリングワインは、各方面で高い評価を受けています。

またワイナリー自体も最先端のゴミ処理施設を取り入れたり、英国のワイナリーで初めて太陽光発電を導入したりと、イングリッシュ・スパークリングワイン業界を牽引する存在です。

覚えておいて損はありません。

「ガズボーン・エステイト」は2010年に初のヴィンテージ(2006)をリリースするや、世界の注目となった新進のワイナリー。

海に近いケント州アップルドアのなだらかな斜面に醸造所や畑を構えているので、ワイン自体に海のニュアンスが溶けこんでいるのが特長です。

いずれのスパークリングワインも溌剌としていて、同時に洗練された深みをたたえ、同イベントで供されたスコットランド産サーモンやウェールズ産ラム、英国産ビーフといったフードとの相性も抜群でした。

「コッツウォルズ ジン」(右)と「サイレントプール ジン」(中)。

「コッツウォルズ ジン」(右)と「サイレントプール ジン」(中)。

女性にウケるのは、ハーバル&フローラル系。

クラフトジンのブースでとりわけ女性ゲストを虜にしていたのは「コッツウォルズ ジン」と「サイレントプール ジン」でした。

(この2つのジンはともに2014年創業!)

「コッツウォルズ ジン」はその名の通り、いかにも英国らしい田園風景と絵本のような可愛らしい街並みで有名なコッツウォルズ地方で蒸溜されるジンです。

ボタニカルに名産のラベンダーを使用し、その華やかでハーバルな味わいにもコッツウォルズらしさが凝縮されています。

「サイレントプール」はロンドン南西部に位置するサイレントプール湖畔に構える蒸溜所です。

味わいのベースとなるジュニパーやコリアンダーの他に、洋ナシやラベンダー、エルダーフラワーなど24種類のボタニカルを使用。

サイレントプール湖をイメージしたというエメラルドグリーンの美しいボトルは、まさに「ジンの香水」といった雰囲気です。

女性ゲストの一人からは「ジンって男っぽい印象でしたが、こういうフローラルなジンもあるんですね!」という嬉しい驚きの声が……。

「コッツウォルズ ジン」や「サイレントプール ジン」を使った香り高いジントニックは、スパークリングワインに負けず劣らず、女性ゲストのハートをがっちり掴んでいました。

ウェールズ唯一の蒸溜所「ペンダーリン」のシングルモルト。

ウェールズ唯一の蒸溜所「ペンダーリン」のシングルモルト。

100年ぶりのウェルシュウイスキー!

ウイスキーのブースで次々にオーダーが入っていたのは、スコッチでもアイリッシュでもない、ウェールズを代表する蒸溜所「ペンダーリン」のシングルモルトでした。

関係者の話によると、ウェールズ産ウイスキーはスコッチやアイリッシュよりも歴史が古い、なんて説もあるんだとか。

とはいえ、約100年もの間、ウェールズではウイスキー造りが行われず、100年ぶりに復活したのがこの「ペンダーリン」という訳です。

イベントに参加していた英国人ゲストでさえ「ウェールズ産のウイスキーがあるなんて知らなかった」というほどでした。

すぐ隣ではウェールズの「ウイスキー・トルネード(竜巻)」のインスタレーションが行われていましたが、「ペンダーリン」の味わい自体は竜巻のような激しさというよりは、むしろやさしく包み込むようなフルーティーな味わい。

英国人もびっくりのウェルシュウイスキー「ペンダーリン」は、要チェックです。

さて、現在日本で開催中のラグビーワールドカップには、イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランド(北アイルランドを含む)がそれぞれ出場しています。

英国産のお酒を片手に、英国の気まぐれな天気に想いを馳せながら、英国が誇る4地域のラグビーチームに声援をおくりましょう!

なお、2019年10月12日(土)~14日(日・祝)に、東京某所にて、英国産の食材・飲料を五感で楽しめる「Food is GREAT ギャラリー」が期間限定でオープンします。

今回紹介した「ハッティングレイ・ヴァレー」「ガズボーン・エステイト」「コッツウォルズ ジン」「サイレントプール ジン」「ペンダーリン」他、さまざまな英国産フード&ドリンクをお楽しみいただけます。

詳しくは、下記ウェブサイトをご覧ください。

★日英交流年「UK in JAPAN 2019-20」公式ウェブサイト
ukinjapan.com

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