シリーズ連載/英国ドリンク事情

SPECIAL FEATURE特別取材

シリーズ連載/英国ドリンク事情
[vol.05] - 英国スタイルの飲み方「日本編その1」
TRUNK(HOTEL)の人気カクテル!

30.08.2019 #Special Feature

文:Drink Planet編集部

TRUNK(HOTEL)カクテルデザイナーの齋藤隆一さん。Photos by norico

TRUNK(HOTEL)カクテルデザイナーの齋藤隆一さん。Photos by norico

2017年に東京・渋谷にオープンして以来、日本のカルチャーシーンに新しい風を吹かせているTRUNK(HOTEL)。

今回は、同ホテルでカクテルデザイナーを務める齋藤隆一さんに、TRUNK(HOTEL)ならではの英国素材を使用したオリジナルカクテルを披露してもらいまししょう。

齋藤さんによると、TRUNK(HOTEL)のゲストの8割は、外国人とのこと。

夕方からのバータイムには、その比率がさらにグッと高まるんだそうです。

東京在住の外国人はもちろん、SNS等で噂を聞きつけてやって来るインバウンドのツーリストも多く、同ホテルのコンセプトである「ソーシャライジング」を体現するような、自由で、無国籍で、リラックスした空気感が漂っています。

(スタッフも日本人をはじめ、イタリア人、フランス人、ノルウェー人、韓国人など、実にインターナショナル!)

さて、そんなワールドワイドなゲストの要望に応えるべく、TRUNK(HOTEL)では世界のバーシーンのトレンドを上手に取り入れながらバーメニューを展開しています。

では、その一部を披露してもらいましょう!

ノンアルコールカクテルの「エルダー・エルダー」。

ノンアルコールカクテルの「エルダー・エルダー」。

ノンアルコールカクテルは必須!

と、その前に、齋藤さんに英国産のリカー類や英国のバーシーンの印象を聞いてみました。

「特別に英国だけを意識している訳ではありませんが、やはりロンドンは世界のバーのトレンド発信地なので、常に注目しています。伝統がしっかりとありながらも、新しい取り組みやテクニックが次々に発信されるクリエイティブな印象が強いです」

「それから我々バーテンダーにとって、英国産のスコッチウイスキーとロンドンドライジンは欠かせないお酒です。その他、ミキサー(割材)やリキュール、ビターズなど、気がつけば英国産の材料を使用していることもしばしば。英国はバーの伝統国であり先進国なので、それだけ信頼のおけるブランドも多いですし、商材自体のクオリティも高いですね」

そう語る齋藤さんが最初に作ってくれたのは、ノンアルコールカクテル(モクテル)の「エルダー・エルダー(Elder Elder)」。

「海外からのゲストからよくオーダーされるのが、ノンアルコール、またはローアルコールのカクテルです。特に生活意識の高いミレニアル世代の方からのオーダーが多いですね。当ホテルでも常に3種類以上はオンメニューするようにしています」

この「エルダー・エルダー」には、英国オーガニック食品協会および日本のオーガニック認証協会の承認を得た、英国産の有機エルダーフラワーコーディアルを使用。

これにカルピス、レモンジュースを加え、英国産「フィーバーツリー」のトニックウォーターでアップしています。

「数年前までは、エルダーフラワーといっても日本ではほとんど知られていませんでしたが、英国をはじめヨーロッパでは誰もが知るハーブフラワーです。これに日本のカルピスを加えることで、海外の方にも日本の方にも、どこか懐かしいんだけど、今まで体験したことのないような新鮮な味わいに仕上げています」

CBDオイルを使用した「ザ・デプス」。

CBDオイルを使用した「ザ・デプス」。

遊び心を支える「モンキーショルダー」!

続いて披露してくれたのは、今後メニューに加える予定だという新開発のカクテル「ザ・デプス(The Depth)」。

こちらは、ブレンデッドモルトウイスキーの「モンキーショルダー」をベースに、スイートベルモット、カカオリキュール、ハイビスカスハニー、ラベンダービターズをステアし、最後に100%オーガニックのCBDオイルをドロップして仕上げた一杯です。

CBDオイルとは、カンナビジオール、つまりは大麻草から抽出される健康食品の一種。

リラックス効果や美容効果があるとされ、ノンアルコールカクテル同様、ミレニアル世代の外国人ゲストから高い人気を呼んでいるそうです。

「CBDオイルには緑や大地を感じさせるフレーバーがあって、カクテル自体に深みをもたらすいいアクセントになります。飲みやすいのに、モルティーで骨太な『モンキーショルダー』が下支えしてくれるからこそ、CBDオイルのearthyな感じがほどよく溶け合い、カクテルとしてバランスの取れた一杯となっています」


左/ピンクが美しい「ルバーブ・ボム」。右/TRUNK(HOTEL)スタイルの「ネグローニ」。

左/ピンクが美しい「ルバーブ・ボム」。右/TRUNK(HOTEL)スタイルの「ネグローニ」。

ロンドンでは「ピンクカクテル」が流行!

齋藤さん曰く、ロンドンをはじめ欧米のドリンクシーンのトレンドひとつに「ピンクカクテル」が挙げられるとのこと。

お察しの通り、そのカラーリングがSNS映えするのが人気の理由です。

と同時に、アルコール度数が13~15度前後と、ワインと変わらない度数に抑えられているのもポイント。

「海外のミレニアム世代にとって、カクテルは仲間内でおしゃべりしたり、コミュニケーションをとったりするための、欠かせないツールのひとつです。ですから、写真映えがよくて、酔っ払い過ぎない、ほどよいアルコール度数が求められています」

そんな観点からつくられたロングカクテルがこちらの「ルバーブ・ボム(Rhubarb Bomb)」。

「ビーフィーター ジン」、長野県産ルバーブを使用した自家製ルバーブシロップ、フレッシュバジルをシェイクした後に、たっぷりのクラッシュアイスとソーダで満たしています。

ちなみにストローは地球環境に配慮した紙製ストロー。

ベースとなる「ビーフィーター ジン」は、最近日本でも発売されたばかりの「ビーフィーターピンクストロベリー」に代えてもOKだそうです。

(よりピンク感が際立つ、とのこと!)

クラシックカクテルには“らしさ”を。

最後に披露してくれたのは、定番のクラシックカクテル「ネグローニ(Negroni)」。

外国人ゲストであれば誰もが知るほど人気の「ネグローニ」を、キュウリとバラのエッセンスを効かせた英国産「ヘンドリックスジン」と、ボタニカルに山椒を使用した日本産「ニッカ カフェジン」という2つのジンをベースにしてアレンジしています。

「当ホテルでは、普段あまりバーに足を運ばないゲストの方に向けて、クラシックカクテルを常時5種類ほどメニューに掲載しています。といっても『ネグローニ』に『ヘンドリックスジン』と『ニッカ カフェジン』という2つのジンを使ったように、必ずTRUNK(HOTEL)らしい遊び心を加えています」

さて、齋藤さんはTRUNK(HOTEL)のカクテルデザイナーを務める一方で、ゲストバーテンダーとして海外のイベントやバーに出向くことも多いそうです。

特にバンコクや香港、シンガポール、台北といったアジアの大都市には、2カ月に一度のペースで通っているほど。

「近年のアジア各地のバーカルチャーの成長率には目を見張るものがあります。そんななかでも、英国産リカー類の存在感は圧倒的です。長い伝統に裏打ちされた正統派なのですが、同時に先進的で、遊び心やチャレンジ精神も忘れていない。オーダーすること自体がステイタスとなるプレミアムなイメージもあります。TRUNK(HOTEL)でも英国産の素材をうまく取り入れながら、すべての人にとって心地いい“サードプレイス”のような空間を目指していきたいです」

★TRUNK(HOTEL)
東京都渋谷区神宮前5-31
☎03-5766-3210
https://trunk-hotel.com

「シリーズ連載/英国ドリンク事情」の写真ギャラリー

vol.3 天王洲のデッキプロムナードはジン一色に!

vol.3 天王洲のデッキプロムナードはジン一色に!

  • シリーズ連載/英国ドリンク事情
  • シリーズ連載/英国ドリンク事情
  • シリーズ連載/英国ドリンク事情
  • シリーズ連載/英国ドリンク事情
  • シリーズ連載/英国ドリンク事情
  • シリーズ連載/英国ドリンク事情
  • シリーズ連載/英国ドリンク事情
  • シリーズ連載/英国ドリンク事情
  • シリーズ連載/英国ドリンク事情
  • シリーズ連載/英国ドリンク事情
  • シリーズ連載/英国ドリンク事情
  • シリーズ連載/英国ドリンク事情
  • シリーズ連載/英国ドリンク事情
  • シリーズ連載/英国ドリンク事情
  • シリーズ連載/英国ドリンク事情

SPECIAL FEATURE 一覧へ

SPECIAL FEATURE特集