スコットランド最北の蒸留所「ハイランドパーク」の原点
“ヴァイキングの真実”とは?

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スコットランド最北の蒸留所「ハイランドパーク」の原点
“ヴァイキングの真実”とは?

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提供:三陽物産株式会社

ハイランドパークのロゴを印象的にあしらった会場のしつらい。

ハイランドパークのロゴを印象的にあしらった会場のしつらい。

「ヴァイキング」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか? 海賊、略奪者、『ONE PIECE』……?

スコットランド最北のオークニー諸島にあるハイランドパーク蒸溜所は1978年の創業以来、伝統を守り続けるシングルモルトスコッチウイスキーの造り手です。

その起源となったマグナス・ユンソンは、ヴァイキング直系の子孫!昼間は人々から尊敬される聖職者、夜はウイスキーの密造者という、なかなか興味深い人物です。

オークニー諸島は、今なおヴァイキングの文化を色濃く残す地。では、ヴァイキングとはどういう人たちで、どんな暮らしをしていたのか?

そしてハイランドパークとは果たしてどんなウイスキーなのか? 

それを紐解くためのイベントが、4月26日、虎ノ門のアンダーズホテルで行われました。

イベントに登場した4つのハイランドパーク。左から、ハイランドパーク12年 ヴァイキング・オナー、ハイランドパーク15年 ヴァイキング・ハート、ハイランドパーク18年 ヴァイキング・プライド、ハイランドパーク21年。

イベントに登場した4つのハイランドパーク。左から、ハイランドパーク12年 ヴァイキング・オナー、ハイランドパーク15年 ヴァイキング・ハート、ハイランドパーク18年 ヴァイキング・プライド、ハイランドパーク21年。

商社マンだったヴァイキング

第1部は、「ヴァイキングの真実・最果ての地で生きる」と題されたトークセッションが行われました。

語るのは、ヴァイキング研究を専門とする立教大学の小澤実教授と、スコットランド北西部の島々を巡って、人々の暮らしを撮影している加藤秀さん。小澤さんはTVアニメ「ヴィンランド・サガ」の時代考証も担当しています。

ヴァイキングとは、8世紀から11世紀にかけて、北欧の海を拠点に活躍した人々。略奪や奴隷の売買で恐れられたというイメージですが、意外なことに、今でいう「商社マンのような存在」でもあったと小澤さんは話します。

「略奪もしていたのですが、それだと1回限りの関係で終わってしまう。それよりは交易に力を入れるほうが得策。

当時、栄えていたのはイスラム圏と中国。ヨーロッパは世界の中では“田舎”のような存在で、ヴァイキングはイスラム圏とヨーロッパ圏のちょうど中間に位置して、文化を橋渡しする役割も果たしていました」

トークセッションではヴァイキングの暮らしが垣間見える興味深い写真も披露された。

トークセッションではヴァイキングの暮らしが垣間見える興味深い写真も披露された。

ヴァイキングが交易を行っていたのは、北アメリカから西アジアまでと広大! 

北欧だけでなく、ロンドンや、今話題のキーウ(キエフ)などでマーケットを擁する都市を建設し、それぞれ協定を作って取引をしていました。

ヴァイキングの墓を発掘すると、銀製のブローチや櫛、イスラム世界で使われていたディルハム貨幣など、彼らが各地で持ち帰った美しい“お宝”が出てくるそうです。

一方、加藤さんは自身で撮影したスライドを映しながら、国旗や火祭りに残るヴァイキングの痕跡について紹介。

初めてハイランドパーク蒸留所を訪れた時は「その風格と受け継がれている文化に感動した」と話します。

単なる荒くれ者ではない、ロマンあふれるヴァイキングの文化や歴史。

「ハイランドパーク」をお客さまに供する際には、背後にそんな物語があることを伝えてみてはいかがでしょう。

左:ハイランドパーク12年 ヴァイキング・オナーとペアリングするのはニシンの前菜、「ノルウェー産ニシンの白ワインマリネと赤キャベツのピクルス ライ麦パンのタルティーヌ」。右:「ホワイトアスパラガスと春野菜のオレンジマリネ スモークナッツとオーガニックキャロットピューレ」をハイランドパーク15年 ヴァイキング・ハートと。

左:ハイランドパーク12年 ヴァイキング・オナーとペアリングするのはニシンの前菜、「ノルウェー産ニシンの白ワインマリネと赤キャベツのピクルス ライ麦パンのタルティーヌ」。右:「ホワイトアスパラガスと春野菜のオレンジマリネ スモークナッツとオーガニックキャロットピューレ」をハイランドパーク15年 ヴァイキング・ハートと。

コース料理に合わせた4種のテイスティング

休憩を挟んで第2部は、エイジングが異なる4種のハイランドパークのテイスティングと、それに合わせたペアリングが行われました。

ウイスキーのペアリングというからには、おつまみのようなものかと思いきや、何とフルコース! 前菜からデザートまで通しで料理と合わせることができる「ハイランドパーク」の奥行きを改めて感じさせられました。

それぞれのエイジングに合わせた料理は以下のとおり。「ハイランドパーク」を供する際のペアリングの参考に!

①ハイランドパーク12年 ヴァイキング・オナー
×
ノルウェー産ニシンの白ワインマリネと赤キャベツのピクルス
ライ麦パンのタルティーヌ

12年はフルーティな甘さと温かみのあるスパイスの香り。フィニッシュはハイランドパーク特有のヘザーの花のピートが効いたスモーキーなフレーバー。北欧料理には欠かせないニシンとのペアリングは、言うまでもなくぴったり。

左:ハイランドパーク18年 ヴァイキング・プライドとあわせたメインの一皿、「国産牛バベットステーキ マルドンのスモークシーソルト インカポテトのロースト」。右:デザートの「チョコレートバスクチーズケーキ フレッシュクリーム キャラメルソース」をハイランドパーク21年と。

左:ハイランドパーク18年 ヴァイキング・プライドとあわせたメインの一皿、「国産牛バベットステーキ マルドンのスモークシーソルト インカポテトのロースト」。右:デザートの「チョコレートバスクチーズケーキ フレッシュクリーム キャラメルソース」をハイランドパーク21年と。

②ハイランドパーク15年 ヴァイキング・ハート
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ホワイトアスパラガスと春野菜のオレンジマリネ
スモークナッツとオーガニックキャロットピューレ

15年は2021年秋に発売された新商品。パイナップルのようなトロピカルな味わいがプラスされ、樽由来のナッティな香りが、ピューレの香りを引き立てます。ボトルはリサイクル可能なセラミック。各テーブルでは使用後のボトルに花が飾られていました。


③ハイランドパーク18年 ヴァイキング・プライド
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国産牛バベットステーキ マルドンのスモークシーソルト
インカポテトのロースト

18年はSpirits Journal誌の「ベスト・スピリッツ・イン・ザ・ワールド」など、多くの賞を受賞。ドライフルーツの味わいに、ウッディーなシェリー樽の香り。国産牛の脂に負けることのない力強い味わいです。


④ハイランドパーク21年
×
チョコレートバスクチーズケーキ
フレッシュクリーム キャラメルソース

21年はバッチリリースの限定商品。ヘザーハニーの甘い香りに、シェリー樽、バーボン樽、リフィル樽から引き出されたスパイシーで複雑な香りが加わって、長い余韻を楽しめます。リッチでまろやかな味わいは、食後のスイーツにも合い、贅沢なひと時でした。

「フロアモルティング」という伝統的な精麦方法やオークニー特有のヘザーピート由来の巣スモーキーフレーバーが魅力のハイランドパーク。

造り手たちのものづくりの真髄にあるのは、ロマンあふれるヴァイキング文化なのです。

知れば知るほど奥深いハイランドパークの世界に酔いしれてみて!


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