バー先進都市ロンドンが生んだ
近未来のクラシックカクテル。
<前編>

INTERVIEWバーテンダーインタビュー

バー先進都市ロンドンが生んだ
近未来のクラシックカクテル。
<前編>

#Interview

Marian Beke by「Nightjar」

昨今のロンドン・バーシーンを席捲するSpeakeasyスタイル。そのムーブメントを象徴するバーが「Nightjar」だ。歴史を紐解くことで生み出される、モダンクラシックとは? ヘッドバーテンダーのマリアン・ベケ氏に話を訊いた。

文:Yumi Hasegawa(ロンドン在住)

All Photos by Akemi Kurosaka  若いロンドンっ子で賑わうイースト地区。

Speakeasy。

現在のロンドンのバーシーンを語る上で、外すことのできないキーワードだ。

いわゆる、禁酒法時代に暗躍した「もぐり酒場」のことで、当時の雰囲気やドリンクをコンセプトにした隠れ家的な佇まいのバーが、今ロンドンを席捲している。

昨年12月にオープンした「Nightjar(ナイジャー)」も、古きよきSpeakeasyの正統な後継者として、ロンドンのカクテル・ラバーを惹きつけている。

ロンドン東部、オールド・ストリート。

かつては工業地帯、倉庫街、貧民窟として悪名高かったこのエリアは、その家賃の安さに魅せられた若いクリエイターやアーティストが移り住むようになった10年ほど前から、大きく様変わりした。

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