欧米セレブ発の健康ドリンク、
コンブチャが日本を席巻する?
<後編>

PICK UPピックアップ

欧米セレブ発の健康ドリンク、
コンブチャが日本を席巻する?
<後編>

#Pick up

コンブチャ by「大泉工場NISHIAZABU」

文:

大泉工場で取り入れているグラウラー。持ち帰り用にはこのグラウラーを推奨している。

ヘルスコンシャスな欧米人を虜にしたコンブチャは、善玉菌である乳酸菌、糖質やアルコールの文化を促す酢酸菌、抗酸化作用の高いポリフェノール、そのほかビタミン、ミネラル、アミノ酸などを豊富に含む発酵ドリンク。


こうした成分から、腸内環境を整える、抗酸化作用によるアンチエイジング、免疫力を高めるといった効果が期待できる。
毎日の習慣として続けている人も多く、数日分としてグラウラーでコンブチャを購入するユーザーも少ないないのだとか。


この春にオープンした大泉工場にも海外でコンブチャに触れたというリピーターが多く、こちらでも海外同様、グラウラーの販売が好評だという。


店頭で飲む場合はオーガニックのコールドプレスジュースやショットジュースで割って飲む、栄養価の高いウィートグラス(小麦若葉)をコンブチャに絞って飲むなど、ストレート以外にも様々なスタイルを試すことができる。

大泉工場NISHIAZABUでは、コールドプレスジュースに用いられる無農薬・有機栽培の野菜も販売している。

店頭で提供する際のこだわりが、いくつもテストを重ねたというコンブチャ用のグラス。
実はこれ、ボルドー用のワイングラスなのだ。


「ベースになっているお茶の風味、香りを味わってもらいたくて、香りの立ちやすいこのグラスを用意しました。
ゆずミントなどフレーバーをつけたコンブチャも楽しんでいただけるとおもいます」


大泉工場のコンブチャのベースになる紅茶と緑茶は、どちらも京都・永田茶園の有機栽培の茶葉。
オリジナルのレシピを開発するにあたり、いくつかの茶葉でテストしたそうだが、永田茶園の茶葉が別格だった。


「一度も農薬の散布されたことのない土壌で作られているそうなんです。
砂糖や菌株を入れる前にまずはお茶を作るんですが、そのお茶の味わいそのものが際立っていました」

こちらが独自のクレンズプログラム。「ビューティクレンズ」「エナジークレンズ」「デトックスクレンズ」の3つのプログラムがあり、それぞれ6種のコールドプレスジュース&コンブチャがセットになっている。3日前までに要予約。¥5,800

茶葉だけでなく、コンブチャに使われているのは全て有機・無農薬栽培の、厳選した素材のみ。
砂糖はブラジル産のオーガニックケーンシュガーで、精製した砂糖は使いたくなかったこと、ケーンシュガーにはカルシウムやミネラルなども豊富に含まれていることからこちらをチョイスした。
コンブチャのコールドプレスジュース割りの場合、ジュースの材料も全て有機・無農薬栽培の国産野菜・果物だ。


厳選素材で醸されるコンブチャの効果を、醸造担当の島田さんは自らの身体で実感している。


「毎日テイスティングしているせいか、コンブチャをを造るようになってから腸内環境が整った気がします。
体重も自然に5kg落ちました。
うちの家族も肌が乾燥しなくなったり風邪をひきづらくなったり、じわじわとその効果を体感しているところです」


こうした効果をもっと広めたいと、大泉工場独自のクレンズプログラムも開発した。
食事の代わりにコンブチャもしくはコールドプレスジュースを摂取して身体を内側からリセットさせるというもので、わずか1日のクレンズながら、「驚くほど身体が軽く感じる」など好評を博しているそう。

海外の200社が集まった“Kombucha Kon”。

そのパワーや効能が少しずつ広まってきているコンブチャだが、今後はカフェやジューススタンドなどへ働きかけ、コンブチャを楽しめるスポットを増やしていく予定だという。
他の醸造所との交流を、海外視察も続けるつもりだ。


今年2月、大泉工場として初めて参加した“Kombucha Kon”ではオリジナル、ゆず、桜の塩漬けという3種のコンブチャを提供、他の参加者にテイスティングしてもらった。
こうして情報や意見を交換することが、コンブチャ業界をブラッシュアップさせるのである。


「個人的にはコンブチャでカクテルも作ってみたいですね。
ジンやウォッカとは相性が良いでしょうし、それにベリーやフレッシュフルーツ、あるいはジンジャーを加えても女性好みのカクテルができそう。


樽香のあるウイスキー、ジュニパーベリーのリキュールなどいろいろバリエーションが楽しめそう。
バーテンダーの方にも健康志向のカクテルとしてぜひ、試していただければと思います」


日本になじみのいい発酵ドリンクで、ヘルシーなカクテル体験を!
そんなムーブメントがバー・シーンに吹き荒れるかもしれない。

海外の醸造風景。

SHOP INFORMATION

大泉工場NISHIAZABU
港区西麻布2-13-13
TEL:03-6427-4749
URL:http://oks-nishiazabu.com

SPECIAL FEATURE特別取材