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ドランブイ15年

12.10.10

スコッチウイスキーベースのリキュール「ドランブイ」の15年が、11月6日(火)から国内で発売されることになりました。海外では2010年より発売されていたようで、ここ数年は「ドランブイ ブラックリボン」や「ドランブイ・ザ・ローヤル・レガシー・オブ1745」といった製品も登場しています(なかなかお目にかかれませんが)。

少し前のボトルを知っている方なら、通常のドランブイ含め、なんだか徐々にすっきりしてきたなぁ~なんて思うかもしれません。通常のドランブイは5年以上熟成したブレンデッド・ウイスキーがベースとなっていますが、このドランブイ15年はその名のとおり15年以上熟成させたモルトウイスキーを使用しています。

ドランブイはスコットランド・スカイ島の「ブロードフォード・ホテル」で誕生したためか、同じエリアにあるタリスカーがベースになっているという話や、ブレンドとボトリングをMBD(モリソン・ボウモア・ディスティラー社)に委託したことでボウモアも入っているのでは、といった憶測がありますが、今回15年を販売するサントリー酒類(株)によると、スペイサイド地方のスコッチウイスキーをベースにしているとのこと。

MBDはボウモアのほかにオーヘントッシャンやグレンギリーを所有していますが、それぞれローランド、ハイランド地方なので一体どこのウイスキーを使っているのだろう・・・?なんて考える人もいるかもしれませんね。

そのまま飲むのももちろん美味しいですが、ドランブイといえば「ラスティ・ネイル」。
ドランブイを使った代表的なカクテルで、1950年代にアメリカで生まれたといわれています。

ラスティ・ネイルの発祥がニューヨークの「21クラブ」だったという説を信じれば、当時のオーナーだったハイラム・ウォーカー社のオーナーはバランタイン社のオーナーでもあったので、通常のドランブイを使用するなら相手はバランタインを選びたくなってしまいます。

でも、15年であれば前述のとおりスペイサイドのウイスキー(って、たくさんある!)の中からどれにしようか考えちゃいますね。もちろんタリスカーでもボウモアでも素敵だと思います。こういう楽しい悩みが、バーテンダーや飲み手をさらにお酒の世界に引きずり込むのでしょうね。



いしかわあさこ

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SPECIAL FEATURE特別取材