アジアを舞台に“クラシック”を
追求する日本人バーテンダー。
<前編>

INTERVIEWバーテンダーインタビュー

アジアを舞台に“クラシック”を
追求する日本人バーテンダー。
<後編>

#Interview

Daiki Kanetaka by「GLEN CLASSIC」

中国・北京に、日本スタイルのバー文化を広めるべく邁進する金高大輝氏。彼のルーツを伺うと同時に、次なる展望を聞かせてもらった。中国で活躍する日本人バーテンダーの見据える未来とは!?

文:Naoko Kakuyama(北京在住)

All Photos by Tamako Sado

ストイックなまでのこだわりを随所に感じさせる金高氏にとって、理想のバーとは一体どんなバーなのか。

こんな答えが返ってきた。

「銀座のバーですね」

金高氏はバーテンダーとして、生粋の“銀座っ子”だ。

神戸出身の彼のはじめてのバー体験は、20歳を迎えた歳。

お酒好きの父親は、お酒が飲めるようになったら息子をバーに連れて行くと公言し、実際に神戸・三宮の老舗バー「YANAGASE」に連れて行ってくれたという。

その後、大学を卒業し、就職先も内定していた彼の頭をふとよぎったのは、「バーテンダーをやってみよう」という思い。

しかも、「バーテンダーをやるなら、銀座しかない」。

当時、彼は銀座に行ったこともなければ、銀座のバーに訪れたこともなかった。

イメージだけが先行していたが、それでも彼は銀座にこだわり続けた。

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