今月のカクテル
新世界にもライウイスキー!?

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今月のカクテル
新世界にもライウイスキー!?

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提供:Drink Planet 編集部

<左>アメリカンウイスキーは ここ10年で復活を遂げている。2022年には 3,100万ケースを超える消費量に。 <右>ライウイスキーは、他のアメリカンウイスキーと共に復活。2021年の消費量は約160万ケース。(いずれも米国市場) データ出典: Distilled Spirits Council of the United States

<左>アメリカンウイスキーは ここ10年で復活を遂げている。2022年には 3,100万ケースを超える消費量に。 <右>ライウイスキーは、他のアメリカンウイスキーと共に復活。2021年の消費量は約160万ケース。(いずれも米国市場) データ出典: Distilled Spirits Council of the United States

伸びは18倍!

今、注目のスピリッツのひとつが、アメリカンウイスキー。
グラフでも分かるように、アメリカ国内の消費が伸びています。
注目はライウイスキー。

ライウイスキー自体の全体量は少ないのですが、着実に増加。
2009年から比べると、2021年にはその消費量は約160万ケースと約18倍の伸び。(凄い!)

ライウイスキーは、マンハッタンやオールド・ファッションドの原型となったとも言われていますが、禁酒法と政府の補助金によってトウモロコシがより経済的に入手しやすくなったことが重なって、一時期にライは衰退のスパイラルに。

しかし、過去10年間、アメリカのライは大きな復活を遂げて、英国の酒類専門誌『Drinks International Annual Brands Report』に掲載されたアメリカンウイスキーのベストセリングブランドでは、10ブランド中9つがそのラインナップにライウイスキーを揃えています。

マンハッタンやオールド・ファッションドと言えば、世界で最も飲まれるクラシックカクテルの代表(Drinks International 誌)であり、多くのツイストが楽しまれているカクテル!
そこで、今月は、ライウイスキーを見てみよう。

(左から)デンマーク:スタウニング、タスマニア:ベルグローブ、英国:ブルックラディ、アイルランド:パワーズ

(左から)デンマーク:スタウニング、タスマニア:ベルグローブ、英国:ブルックラディ、アイルランド:パワーズ

新世界のライって?

ライウイスキーがアメリカで盛りあがりをみせる中、その波及効果なのか、デンマークからタスマニア、そして英国に至るまで、ニューワールドのライウイスキーが出現。

この需要は、カクテルカルチャーの発展や、クラフトウイスキーメーカーや大手蒸溜所における革新的な挑戦とともに高まってきたと言われています。
地元産や伝統的な穀物を使ったり、カスクフィニッシュ、熟成年数など、様々な点で品質の高さを連想させる特徴を打ち出してもいます。

例えば、ブルックラディは今年初め、アイラ島産のライ麦55%と地元モルト45%を使ったアイラ島初のライウイスキーを発売。農業パートナーを支援し、環境を助け、土壌の健全な状態を維持促進させながらの取り組みです。
また、アイリッシュのパワーズ・ウイスキーは、アメリカンオーク樽で熟成させたライ麦100%のウイスキーを発売しました。

大麦のスコッチやアイリッシュ、トウモロコシのバーボンに慣れ親しんできた方にとっては、アメリカ以外で生まれるライウイスキーはちょっとエキサイティングかも!
ライの新しい動きと共に、自由な発想でツイストに新ライを生かしてみるのは?

今月のトップ画像 ”ライ”ンナップ

<上段左>
カクテル名 / バーテンダー名:Two Bishop トゥ・ビショップ by Devender Sehgal/デベンダー・セーガルさん
バー名:
The Aubrey/香港
ライウイスキーや柑橘系のエッジが巧みに削られて、まろやかにすべての材料が溶け合った極上の味わい

<上段中>
カクテル名 / バーテンダー名: Garden of Eden #1985 ガーデン・オブ・エデンby Agung Prabowo/アグング・パラボウォさん
バー名:The Old Man/香港
ヘミングウェイの『エデンの園』をテーマにした一杯
ライウィスキーとハニーデューメロンの皮も種も一緒にブレンダーで混ぜ、ロータリーエバポレーターで蒸溜し、さらに透明に

<上段右>
カクテル名 / バーテンダー名:A5 OLD FASHIONED A5オールドファッションド by Ryu Fujii/藤井隆さん
バー名: CRAFTROOM/大阪
ファットウォッシュしたライウイスキーとコニャックをベースに、バニラとミルクで牛肉の脂の甘みを再現

<下段左>
カクテル名 / バーテンダー名:Old Fashioned オールドファッションド by Hiroaki Oda/織田浩彰さん
バー名:
幾星 京都蒸溜室/京都
広島県の薬草酒「保命酒」を主役にしたオールドファッションド
オールドファッションドを飲み慣れた海外のゲストにも人気が高い一杯

<下段中>
カクテル名 / バーテンダー名: Cobnut Old Fashioned コブナッツ・オールドファッションド by Leo Robitschek/レオ・ロビッチェクさん
バー名:The NoMad LONDON/London
ライ麦の滑らかさと、トーストしたコブナッツ(イギリスで取れるヘーゼルナッツの一種)の香ばしさが印象的
オリーブオイルのインフューズで独特のテクスチャーが

<下段右>
カクテル名 / バーテンダー名:SPICE FASHIONED スパイスファッションド by Tatsushi Tanaka/田中さん
バー名: Bar Savant /奈良
ライウイスキーとスパイスドラムのアルコール感とスパイシーさが特徴
ダーティーマティーニからヒントを

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