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【この街ならこのバー5選】
不定期連載①【パリ編】
#World Topics
Interior Photo:Vincent Leroux, Cocktail Photo:Matthieu Cellard
最初にピックアップしたのは、歴史的な意味においても外せないコチラ。
①【バー・ヘミングウェイ(Bar Hemingway)@ホテル・リッツ・パリ】
パリを代表するラグジュアリーホテル、リッツ・パリ。
1898年創業の歴史的ホテルは、これまであまたのセレブリティーを宿泊客に迎えてきた。
ココ・シャネルが晩年を暮らしたエピソードはあまりにも有名だ。
そしてリッツ・パリと言えば、バーテンダーにとっては聖地とも言えるバー・ヘミングウェイがある。
第二次大戦後パリに滞在したアメリカ人作家アーネスト・ヘミングウェイは、リッツ・パリの奥にある書斎のようにこじんまりしたバーの常連となった。
そんな彼の名にちなみ「プチ・バー」と呼ばれていた小さなバーが「バー・ヘミングウェイ」に改名したのは1994年のこと。
バー・ヘミングウェイが現在の地位を築き上げた背景には、著名人に愛された華やかなエピソード以上に、当然のことであるがバーテンダーの確かな力量がある。
ということでバーテンダーに目を向けてみると、1994年以来、コリン・ピーター・フィールドさんがここのヘッドバーテンダーを勤めている。
フィールドさんは、1997年と2001年、『フォーブス』誌が選ぶ世界最優秀バーテンダーに2回も選出された世界唯一のバーテンダーだ。
リッツ・パリの奥に潜むバー・ヘミングウェイで、世界に名を轟かせるバーテンダー、コリン・ピーター・フィールドさんの作るカクテルを飲む。
まさに、レジェンドのオンパレード!
そんなバー・ヘミングウェイで飲む一杯は、何がいいだろう?
アーネスト・ヘミングウェイよろしくブラッディマリーにするべきか、それとも歴代ジェームズ・ボンド俳優たちのように、ドライマティーニにするべきか……。
「いつでもパーフェクトなカクテルをお出しすることはもちろんですが、バーテンダーの仕事で一番重要なのはホスピタリティです」と、フィールドさん。
「ホスピタリティとは、ゲストを愛すること。サービス業では、残念ながら表面的な作り笑顔を見る事がままありますが、バー・ヘミングウェイではそのようなことはありえません。ここではスタッフ全員が私と同じように、ゲスト一人一人を愛しているのです」
そんなホスピタリティのせいだろう、バー・ヘミングウェイに一歩足を踏み入れると、なぜかはわからないがとても落ち着く。
アーネスト・ヘミングウェイが通っていた当時のままの内装も、心地よさの理由であるに違いない。
ちなみに、リッツ・パリは2012年から2016年まで、4年の歳月をかけ大規模な改装工事を行った。
しかし、バー・ヘミングウェイ独特の内装は健在。これは本当に喜ばしい!
バー・ヘミングウェイの神話は今もここにあり、そしてこれからも永遠に生き続けるのだ。
★Bar Hemingway
Le Ritz Paris, 15, place Vendôme, 75001 Paris
http://www.ritzparis.com/ja-JP
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