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辻 美奈子

インドから帰国して 7月16日メルマガ

11.07.19

インドから帰国しました。
日本から世界チャンピオン バーテンダーが誕生しました!!!
「ワールドクラス2011年」世界大会。
世界32ヵ国のバーテンダーが集まり、
カクテル技術だけでなく、サービスを含めた
接客業としてのバーテンダーとしてのあり方を競う大会。


日本代表として参加したセルリアンタワー東急ホテルに所属する
バーテンダー、大竹学さんが、
「必ず優勝する!」といって、
そして本当に実現させてしまいました!


開催地インドの気温と同じくらいの熱気のなか、
世界各国から選ばれたトップバーテンダー、メディア、
そして過去の優勝者や受賞者などが一同にあつまる大会。
フレンドリーで、活気ある、とても華やかな大会でした。


言葉や文化の壁をバーテンダーの皆さんがいつの間にか軽々超え、
緊張しながらも大会を楽しみ友人となる、
口々に参加者が「幸せだ」と言い、この大会は特別だと口にする、
この感覚を日本のバーテンダーさんにももっと教えてあげ欲しいと言う。
オリンピックのような大会でした。


そんな大会で、見事、大竹学さんが世界一のバーテンダーになった訳です。
この大会ではアジアから初となります。会場は大騒ぎでした。


大会開催中感じた、日本人バーテンダーの技術の高さに対する熱い視線、
メディアを含めたその注目度の高さを感じさせる大会でした。


私がとても驚いたのは、
これまでほとんどの人がボストンシェーカーを使用していたのに、
日本式の小さなシェーカーを使う人が増えていたことです。
この大会については、別途8月に詳しくレポートします。


「クリーン」「洗煉性」「技術」、そしてお客への「リスペクト(敬い)」
日本人を評価するときに必ず口にされるものです。
先人が築きあげた日本独特のギンザバーの文化は、
世界の多くのバーテンダーの憧れの場所となり、
ここ数年、修行に来日を希望する人がかなりいるようです。


世界チャンピオンといえば、
今月の話題のBar & Interviewで取材した「バー石の華」の石垣さん。
日本人のバーテンダーが注目される前、もしくは注目され始めた頃、
2005年に開催されたバカルディ・マルティニ・グランプリ世界大会で
世界一の栄冠を手にした石垣さん。


フェイスブック、ブログなどのサイトやWEBが今のように普及していたら、
当時はもっとすごい騒ぎだったのではないかとつくづく思いました。
彼のカクテルは、見ていただけるとわかりますが、本当に驚きです。
海外の方にも見てほしいと思っています。


そして、人、ものがたりで紹介しています、岩手の酒蔵、
「南部美人」の5代目久慈さんは、
100年以上続く老舗の酒造会社。
酒つくりの丁寧な説明を、
ブログやツイッター、フェイスブックなどソーシャルのメディアを駆使して、
日本、そして世界に向けて発信中。


その柔軟性とチャレンジ性が、新的な商品につながり、注目を浴びています。


成田空港で何冊か買い込んだ本のなかに、
サッカー選手の長谷部誠さんの「心を整える」(幻冬舎)がありました。
最終章に「脱皮する」という項目がありました。


人は人生で、どのくらい脱皮するのでしょうか。
最近の個人的な興味です。


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SPECIAL FEATURE特別取材