SPECIAL FEATURE特別取材
飲めばわかる!「SPEYBURN」
進化したスペイサイドのシングルモルトウイスキー
#Special Feature
創業は1897年。スコットランドのスペイサイド地方で生まれたシングルモルトウイスキー「SPEYBURN(スペイバーン)」が、ブランドを代表する「10年」のパッケージリニューアルと「バーボンカスク」「ラムカスク」を新発売。
来日したグローバル・ブランド・アンバサダー、スチュアート・バクスター氏に「飲めばわかる」ウイスキーの魅力について語ってもらった。
撮影:秋山枝穂

手前から10年間じっくりと樽で熟成させた「10年」、フルーティーでキャラメル感がある「ラムカスク」、爽やかで繊細な甘さを感じる「バーボンカスク」。
実際に飲んだ人のリアクションから生まれたキャッチフレーズ
パッケージをリニューアルし、「バーボンカスク」と「ラムカスク」を新発売したシングルモルトのスコッチウイスキー「SPEYBURN」。
128年の歴史を持つブランドが、新展開するウイスキーに込めたメッセージが「飲めばわかる(SPEAKS FOR ITSELF)」だ。
「実はこのキャッチフレーズは、SPEYBURNを実際に飲んでいただいた方からのリアクションがもとになって生まれました。
SPEYBURNをそれまで知らなかった方たちに飲んでもらうと、『これ、おいしいね!』というコメントばかりで、ネガティブな発言をする人は誰一人いませんでした。
結局、我々が長い歴史を語ったり、こだわりについて説明しなくても、ウイスキーそのものが雄弁に魅力を語ってくれるんだということに気づき、そのまま伝えたいと思ったのです」
そう語るのは、SPEYBURNのグローバル・ブランド・アンバサダー、スチュアート・バクスターさん。

豊かなスコットランドの自然の中にあるSPEYBURNの蒸溜所。右は鮭が棲む清流「グランティ・バーン」。「こうしたスコットランドの素晴らしい景色を眺めながら飲むウイスキーは格別ですよ」とバクスターさん。写真提供:SPEYBURN
スコットランドのグラスゴー在住で、週末にはウイスキー片手にアウトドアキャンプに出かけたり、フランス人の奥様とスキーを楽しんでいるという元ラガーマンだ。
「スペイバーンの蒸溜所があるスコットランドのスペイサイド地方は、私が一番好きなエリアです。
上質な鮭が穫れる川『グランティ・バーン』のほとりにあり、蒸溜所が多いこの地域において、SPEYBURNはこの川の恩恵を受けている唯一の蒸溜所です。
『グランティ・バーン』はフライフィッシングでも有名な川です。残念ながら私はフィッシャーマンとしては最悪なのですが(笑)」

左は著名な建築家、チャールズ・ドイグによって設計されたキルン(乾燥棟)のパゴダ屋根。蒸溜所では伝統を大切にしながら近代的な設備も投入している。写真提供:SPEYBURN
今後の方向性の扉を開いた「ラムカスク」
スペイサイド地方は、数多くのウイスキーの蒸溜所が立ち並ぶ「スコッチの聖地」とも呼ばれている場所だ。
他のスペイサイド・モルトと比べ、SPEYBURNにはどんな特徴があるのだろうか。
「やはり味ですね。SPEYBURNは他のメーカーよりも発酵時間を長くとることで、軽やかな味が醸されます。
そして、その後のコンデンサーで伝統的な蛇管式を使用することによって、独特のテクスチャーやボディが引き出されます。
両者があいまって、軽いけれど余韻が残るという独自のフレーバーが生まれるのです」

ブランドの方向性の扉を開いたとされる新商品「ラムカスク」。SPEYBURNの今後の展開からも目が離せない。
今回、主要ブランドの「10年」に加え、新たに「バーボンカスク」と「ラムカスク」が登場した。
「『10年』はSPEYBURNそのものといえるウイスキーで、赤いりんごやココナッツ、バニラの香りが特徴です。
『バーボンカスク』はバーボン樽を使用したことで『10年』にスパイスのエッセンスが加わりました。
『ラムカスク』はマンゴーやライチのような香り。個人的にはこれが発売されたとき、うれしくてしょうがありませんでした」
それはなぜですか?
「今はまだ詳しいことは話せないのですが、SPEYBURNの今後の方向性を体現してくれた、新しい可能性のドアを開いてくれるウイスキーだったからです。
後に振り返った時に、クリエイティブなものが生まれる柔軟性、夢が広がる可能性を最初に見せてくれたボトルになると思います」

ハイボールが好きというバクスターさん。「一般的なスコットランド人には『ハイボール』という呼び名はあまり馴染みがありませんが、日本や、海外から帰国した人たちが持ち帰って使っているという感じです。私も日本から帰ってきたというのを自慢するために(笑)バーでは『ハイボール』と注文しています。端的で言いやすい言葉ですよね」。
自分なりの楽しみ方を見つけて、それをお客様と共有してほしい
では、バクスターさんがオススメするSPEYBURNの飲み方とは?
「私の答えはシンプルで、あなたの好きな方法で楽しんでほしい。
SPEYBURNは軽さ、滑らかさ、明るさなど、楽しんでもらえる要素がたくさんあり、どんな状況でも、どんな人にも合わせられるだけの幅を持つウイスキーです。
肩肘張って飲むのではなく、カジュアルに、ストレート、ロック、カクテルとどんな飲み方にも対応でき、楽しめます。
でも、私が好きなのはハイボールですね! 個人的には、シンプルだけど、ウイスキーの味を引き立てる完璧な飲み方だと思っています」
日本に来るのは3回目。「来る度に日本を好きになっている」というバクスターさんは来日するたびに数多くのバーを訪れているそうだ。
「世界でもかなりの数のトップバーが日本にあると思っています。
ここまでのクオリティや、おいしいドリンクを提供したいという熱意は、世界中を見渡してもなかなかない。
そんな日本のバーテンダーの皆さんには、まずはSPEYBURNを飲んでいただきたいと伝えたいです。そして自分なりの楽しみ方を見つけて、お客様と共有していただきたい。
ご自身がおいしいと思ってくだされば、お客様への言葉にその思いが自然に滲み出て伝わります。それだけの力がこのウイスキーにはあると思っています」
最後にバクスターさん、SPEYBURNに合う日本料理は何でしょうか?
「ダントツに天ぷらです! 個人的には天ぷらの食感とSPEYBURNのハイボールの組み合わせは最高だと思っています!」
スペイバーン10年
スペイバーン バーボンカスク
スペイバーン ラムカスク
撮影協力:東京エディション銀座 The Roof
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