1977年開業、老舗バー「木家下」が、
「Kokage」となって新生オープン!

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1977年開業、老舗バー「木家下」が、
「Kokage」となって新生オープン!

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1977年、赤坂・一ツ木通り沿いのビルにオープンしたバー「木家下」。

1993年に現在の場所へと移り、ご主人の木家下正敏さんが2000年に亡くなった後は、奥様の玲子さんがお店を守ってきた。

そして今年5月30日、玲子さんが引退。
1ヶ月半のお休みを経て、「木家下」は「Kokage」へと生まれ変わる。

店内の独特な雰囲気はそのままに、店は渋谷のバー「松濤倶楽部」を営む児玉亮治さんに託された。

「あぁ、変わっていない。そのまま残してくれたんだね。ありがとう」

昔からの常連客と思わしき人が扉を開け、ほっとした様子でカウンターに腰をかける。

開店以来欠かしたことがないというかすみ草、作家・開高健の写真、本……、変わらないものをそこに認めると、「マティーニ」や「カンパリオレンジ」を頼み、顔をほころばせる。

ここは開高健が通ったバーとして知られ、L字カウンターの奥には「Noblesse Oblige(位 高ければ、努め多し)」という作家の言葉がプレートに刻まれている。

酒豪として知られた稀代の作家は、いつもその席に座ってドライマティーニを飲んでいた。
それはいつしか「開高マティーニ」と呼ばれ、今でもオーダーする客が絶えない。

そして「カンパリオレンジ」は、独特なカクテルメイクをしていたというご主人の正敏さんから児玉さんが引き継いだもの。カンパリとオレンジの比率が逆転した、児玉さんいわく「男のカンパリオレンジ」だ。

引き継いだとはいえ、直接教わったものではない。正敏さんがご存命の頃から「木家下」へ足を運んでいた児玉さんが、当時を思い出しながらつくったもので、マティーニに次ぐ人気のカクテル。正敏さんは師匠もなく、弟子もとらない、団体にも属さないといった風で、「とても男らしい、憧れの人でした」と児玉さんは語る。

自らに託された思いを感じながら、カウンターに立つ児玉さん。

「歴史あるお店を引き継ぐにあたって、バーとは、バーテンダーとは何か、改めて考えました。変えないもの、変えていくもの……、7月19日にオープンしてまだ日も浅いので、今後どうしていくか今まさに模索しているところです」

店名の音は変えず、漢字からアルファベットに変えたことからもその気持ちが表れているようだ。


Bar Kokage
東京都港区赤坂4-1-1 小泉ビルB1F
03-3582-5944
17:00~02:00(土16:00~23:00)
日・祝休み

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