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続・カクテル勉強会「ジン・フィズ」
12.09.10
(前回のつづき)
基本的なジン・フィズのレシピは、ジン、レモン・ジュース、砂糖をシェークしてソーダでアップしたもの。
1888年、アメリカ・ニューオリンズの「インペリアル・キャビネット・サロン」のオーナー、ヘンリー・ラモス氏がレモン・スカッシュにジンを入れたのがはじまりだといわれています。
そう、元はレモン・スカッシュ。
レモン・スカッシュというと、甘酸っぱいイメージがあります。
じゃあ、甘酸っぱいのを目指せばよいのか? というと、これまたジンというお酒が入って、「フィズ」という名がつくように炭酸の爽やかさも欲しい。
ますますわからなく難しくなってきますが、これが楽しいんですねぇ~(笑)。
さらに、私が飲んだ生クリーム入りのジン・フィズの話をバーテンダーさんにしてみました。
弊著で恐縮なのですが、『The Art of Advanced Cocktail~最先端カクテルの技術~』の中にも紹介されているジン・フィズ(ここでは「フーバーズ・フィズ」と呼ばれている)で、ゴードン・ジンをベースに生クリームが入ったものです。
横浜の「ホテルニューグランド」のメインバー「シーガーディアンⅡ」で出されていたもので、いまも頼めば飲むことができます。ややリッチで優しい味のするジン・フィズです。
このジン・フィズを裏付ける資料が、冒頭の写真。(Classic Gin/Prion Books)
自宅でスキャンしたので、ちょっと曲がっているのはお許しください。
1930年代のゴードンの広告で、生クリームを使ったジン・フィズが描かれています。
そして、ジン・フィズのアレンジ(?)とも思われる卵白入りのシルバー・フィズ、卵黄入りのゴールデン・フィズなどなど、話は膨らんでいきます・・・。
膨らんできたところで、時間切れ。
ジン・フィズは来週以降の課題となりました。
ふらっと参加してしまった私にも、その努力や研究への情熱が伝わってくる会でした。
とはいえ、言いたいことだけ言って去る私(すみません)。
その後、ジン・フィズはどのような形でバーテンダーさんたちの中で昇華されるのでしょうか。
楽しみにしています!
(いしかわあさこ)