【緊急インタビュー/コロナ危機に際して③】
「the bar nano.gould.」富田健一さん

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【緊急インタビュー/コロナ危機に際して③】
「the bar nano.gould.」富田健一さん

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新型コロナウイルスの感染拡大により、バー業界にも大きな影響がおよぶなか、北海道・札幌の「the bar nano.」および「the bar nano.gould.」オーナーバーテンダーである富田健一さんに話を伺いました。皆さまにとって少しでも役に立つことを願って。

Drink Planet編集部

札幌におけるバーや飲食店の状況とは?

以下のインタビューは、2020年4月23日(木)にご回答をいただいたものです。

Q1
北海道は全国に先駆けて、本年2月28日に「緊急事態宣言」が発令されました。また4月12日からは「北海道・札幌市緊急共同宣言」が発令されています。新型コロナウイルスの問題が発生してから現在までの経緯と貴店のご対応を、時系列でお教えいただけますか。


「2月に緊急事態宣言が発令された時は、正直『そんなに大きく捉えることなのか』『経済を止めて大丈夫なのか』『オリンピック前に北海道で感染を抑え込んだ事例がほしいのか』など、一歩引いた客観的な視点で見ていました」

「しかしながら客足は少しずつ落ち込み、混み合うのは週末のみといった状況に、ちょっと怖さを感じ始めていました。その後、3月19日に緊急事態宣言が解除されると、穏やかですが札幌の街に人が戻り、活気が出てきました。その間、アルコール消毒、店内換気、お客さまに距離をとって座っていただくといった対応は行いつつ、通常営業を続けていました」

「『札幌が日本の良いモデルケースになるはず』。当時、そう語っていた札幌の飲食店オーナーは少なくありません。東京都の飲食店が次々と自粛休業するなか、札幌で休業する飲食店はほぼゼロでした。東京の方に驚かれました。『自粛しなくちゃダメじゃない!』と」

「しかし、札幌はまったく真逆で、緊急事態宣言があけて、どんどん感染者数も少なくなっていたんです。感染者のニュースも注視しておりましたが、発表される感染者数が目に見えて減り、北海道知事の対応が評価されていました」

「そんななか、他県から旅行者が少しずつ入ってくるなど、ちょっと緩さが出てきました。これは良くないな、と思っていた矢先に(4月12日)北海道・札幌市緊急共同宣言が出てしまいました。このあとから札幌の飲食店は壊滅的なダメージを受けます」

「私の店もすぐに時短営業を始めました。スタッフもシフト制に切り替え、休みを多くしていきました。現在、2店舗を営業するうち、『the bar nano.』は4月17日~5月6日まで完全休業。一方『the bar nano.gould.』は時短営業。4月25日~5月6日は休業しますが、カクテルキットやシャルキュトリーのテイクアウトは行う予定です」

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