「ワールドクラス2012」エントリー開始!
トレンドセミナー内容公開!

SPECIAL FEATURE特別取材

「ワールドクラス2012」エントリー開始!
トレンドセミナー内容公開!
[vol.01] - チャンピオンが魅せたカクテルの内容とは!?

#Special Feature

文:Drink Planet編集部

世界トップクラスのバーテンダーが腕を競う、キリン・ディアジオ株式会社主催の「ワールドクラス」。

年々白熱ぶりは高まり、2011年の参加者数は世界34カ国から1万人を数えるほど!

2012年のエントリーを間近に控えた2011年11月14~16日の3日間、東京、名古屋、大阪の三都市で、「ワールドクラス カクテルトレンドセミナー&デモンストレーション」が開催された。

ここで、2010年と2011年の世界大会で頂点に輝いた二人のチャンピオン、大竹学氏(セルリアンタワー 東急ホテル タワーバー「ベロビスト」バーテンダー)と、エリック・ロリンツ氏(サヴォイホテル「アメリカンバー」ヘッドバーテンダー)が、ワールドクラス世界大会で優勝を決めたカクテルを披露!

セミナー後半には、参加者がチーム対抗でオリジナルカクテルに挑戦するなど、大いに盛り上がる一日となった。

その一幕を、セミナー会場よりリポート!

「ワールドクラス」では、「シロック」「タンカレー ナンバーテン」をはじめとする世界有数のプレミアムスピリッツをベースに、オリジナルカクテルの腕が試される。

「ワールドクラス」では、「シロック」「タンカレー ナンバーテン」をはじめとする世界有数のプレミアムスピリッツをベースに、オリジナルカクテルの腕が試される。

「今まで経験したことのない、個人で取材を受ける機会が格段に増えました!」

2011年のチャンピオンになった大竹学氏は、セミナーの冒頭で、7月に世界一の栄冠を手にしてからの変化をこう語った。

次いで、ロリンツ氏も、「大会への出場を通じて、世界のバーテンダーたちと交流できるようになった。取材依頼も多くて忙しかったけれど、つまらない時間はないぐらいに楽しかったよ! 」とチャンピオンとなった1年を振り返ってコメント。

そんな二人が、今回のセミナーで披露したのは、世界大会で優勝を決めた栄えあるカクテルだ。

用意されたベースとなるスピリッツは、以下の6種類。

・ 「シロック」:
フランス産の厳選されたブドウを使用した、スーパープレミアムウオッカ。

・ 「タンカレー ナンバーテン」:
フレッシュなフルーツや手摘みのボタニカルの香り豊かな、ハンドクラフテッドジン。

・ 「ドン・フリオ」:
メキシコテキーラのこだわりが凝縮された、スーパープレミアムテキーラ。

・ 「ザ シングルトン グレンオード」:
伝統あるグレンオード醸造所で受け継がれてきた、シングルモルトウイスキー。

・ 「タリスカー」:
スコットランドのスカイ島で独自の味わいを育んできた、シングルモルトウイスキー。

・ 「ロン・サカパ」:
グアテマラにある海抜2300mの肥沃な土壌が生んだ、プレミアムラム。


いずれも、質の高さと個性豊かな香りが特長で、オリジナルカクテルの創造力を高めるものばかり!

ワールドクラスでは、これらのスピリッツやウイスキーをベースにした6種のテーマで、オリジナルカクテルの質が競われる。

左上/サラダ感覚で味わえる「クラシック・ウィズ・モダン・ツイスト」。 右上/「パッションを持ってぶつかることが大事!」と、勝利への秘訣を語る大竹氏。 左下/数々のスパイスでアレンジすることも、魅せどころのひとつ! 右下/「ジェントルマンズ・ドリンク」は、フレッシュカルダモン、ブラウンシュガー、エスプレッソビーンズをミックスしてローストするのがキメ手!

左上/サラダ感覚で味わえる「クラシック・ウィズ・モダン・ツイスト」。 右上/「パッションを持ってぶつかることが大事!」と、勝利への秘訣を語る大竹氏。 左下/数々のスパイスでアレンジすることも、魅せどころのひとつ! 右下/「ジェントルマンズ・ドリンク」は、フレッシュカルダモン、ブラウンシュガー、エスプレッソビーンズをミックスしてローストするのがキメ手!

……とはいえ、自作のカクテルについて「奇をてらったものである必要はない。ゲストに味を聞きながら作るように、いつもやっていることを表現するだけです」と大竹氏。

そんな大竹氏が当日披露したカクテルは2種。

まずは、「クラシック・ウィズ・モダン・ツイスト」。

こちらは、まろやかでふくよかな「ドン・フリオ」をベースにしたスパイシーなカクテル。

そこに、インディアンライムや、アガベネクター、セロリ、つぶしたフェンネルシード、セロリビターが加えられ、ソルトとチリパウダーをハーフリム、トマトとセロリの葉をあしらってできあがり。

インド大会の熱気が伝わるような、アジアの魅力が凝縮された一杯となった。

次に登場したのは、「インドより愛をこめて」との副題がつけられた「ジェントルマンズ・ドリンク」。

「ウオッカマティーニにインスパイアされて」作られたというこのカクテルは、「シロック」をベースに、ベルモットやカルダモン、エスプレッソリキュールにオレンジビターを加えたもの。

仕上げに、エスプレッソビーンズ、フレッシュカルダモン、ブラウンシュガーをバーナーでローストさせて、スパイスの香りを引き出してフィニッシュ。

「インド大会で入手した地元のスパイスは、日本で入手できるものと違って辛味が効いている。ダンディーな仕上がりになります。最後に味見を忘れないのも、大事なポイントです」

王者としての貫禄あるアドバイスとともに、インドの香りを会場に漂わせた一作が仕上がり、テイスティングした参加者たちはその味の奥深さに大いに魅了されていたようだ。

(エリック氏によるオリジナルカクテルは、「世界のバー事情」のページを要チェック!)

参加者が仕上げた創作カクテルについて、熱心に耳を傾ける大竹氏とロリンツ氏。

参加者が仕上げた創作カクテルについて、熱心に耳を傾ける大竹氏とロリンツ氏。

カクテルデモンストレーションに続くセミナー後半では、参加者を6チームに分けたオリジナルカクテルの創作タイムが設けられた。

ここでは、個人プレーである通常のカクテル創作とは異なり、チーム内の協調性も試される上、チャンピオンによる審査までも行われるという本格的なセッションに!

参加者たちにとって、ワールドクラス出場に向けた格好の準備タイムとなったようだ。


カクテル作りの技術力に加え、プレゼンテーション力や創作力、そして各ブランドへの理解力も問われる「ワールドクラス」。

2012年の日本大会へのエントリーはすでに開始し、第一次書類審査の締め切りは2012年1月13日。

日本人バーテンダーは世界からの注目を集めており、2年連続日本人選手優勝も夢ではないはず!

世界1万人のバーテンダーのトップをめざすべく、まずはエントリーをお早めにどうぞ!!


「ワールドクラス2012」日本大会 オフィシャルサイト:www.wcjapan.jp

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