【スペシャルレポート】
「BEEFEATER MIXLDN 2017」
日本大会の全パフォーマンスをお届け!

SPECIAL FEATURE特別取材

【スペシャルレポート】
「BEEFEATER MIXLDN 2017」
日本大会の全パフォーマンスをお届け!

[vol.02] - 杉浦聡さん 吉富万洋さん 吉原泰俊さん 谷岡敬道さん

01.01.2018 #Special Feature

文:Drink Planet編集部

杉浦聡さん (PAVILION)

★カクテル名「Golden Grampus(ゴールデン・グランパス)」
★都市名「名古屋」

・ビーフィーター24 50ml
・ソーテルヌ 10ml
・小豆とみつ豆のオリジナルパンチ 60ml
・マリーゴールド 1pinch
・自家製八丁味噌ビターズ 3dashes

① マリーゴールド、八丁味噌ビターズ以外の材料をミキシンググラスに入れステア。
② マリーゴールドを入れた茶漉しで、①を漉しながらグラスに注ぐ。
③ 八丁味噌ビターズを落とし、金箔を振りかける。


8名中最年少の杉浦聡さんは、昨年に引き続き、2年連続のファイナリスト。「発音がおぼつかないから」とジャッジにあらかじめ説明書を配布しつつ、プレゼンテーションのすべてを英語で行いました。さらにはフリップ(紙芝居)を使って、地元「名古屋」とロンドン、そしてビーフィーターとの関連性を強調しました。ベースとしたのは、クラシックカクテルの「マルティネス・スペシャル」。これに小倉トーストや八丁味噌など独自の進化を遂げた名古屋グルメのエッセンスを加えました。名古屋城を守る金のしゃちほこは、いわばロンドン塔を守るビーフィーター(衛兵隊)と同じ存在。そんな思いも込めて、名古屋とロンドンを繋ぐカクテル「Golden Grampus」を完成させました。

杉浦聡さんの全プレゼンテーションを動画はこちらから

https://www.youtube.com/watch?v=yuCHwQgrqVw



吉富万洋さん (BAR万)

★カクテル名「Copse Reviver 24(コプス・リバイバー・トゥエンティフォー)
★都市名「霧島市」

・ビーフィーター24 50ml
・自家製グリーンノート・フィノ・シェリー 20ml
・自家製アップルパイシュラブ 20ml
・レモンジュース 10ml
・ロックソルトウォーター 1drop
・アブサン(霧島茶インフューズド) 2spray

① アブサン以外の材料をシェーカーに入れ、シェークする。
② 木製マグに注ぎ、ドライライムスライス、ミントを浮かべる。
③ アブサンをスプレーし、専用の蓋をして、香りを閉じ込める。
④ デコレーションを施した木製コースターでサーヴする。

吉富さんが都市としてピックアップしたのは、自身のバーがある鹿児島県「霧島市」。コープス・リバイバーNo.2をツイストし、「コプス(雑木林・小さな森)・リバイバー24」として、霧島の森に育つ“樹木”を感じさせるカクテルに仕上げました。自家製アップルパイシュラブに使用した薩摩黒酢は、ビーフィーターと同じ1820年から造られている地元の伝統素材。これに自家製の緑の香り(グリーンノート)をまとわせたフィノシェリーや霧に包まれた森をイメージした霧島茶といった材料を組み合わせました。オリジナルの木製マグは、伝統工芸職人である弟さんの作品。ビーフィーター24を木の幹(ベース)に見立て、自然の恵みによって気分が蘇る(リフレッシュする)霧島版のコープス・リバイバーを披露してくれました。

吉原泰俊さん アンダーズ東京 ルーフトップバー

★カクテル名「一茶双樹(イッサソウキ)」
★都市名「流山市」

・ビーフィーター24 40ml
・抹茶 1/3tsp
・自家製サツマイモと本みりんのリダクション 15ml
・ディサローノアマレット 5ml
・甘酒 30ml
・グレープフルーツピール 1片

① 茶碗に抹茶とビーフィーター24を入れ、茶筅で立てる。
② ①をシェーカーに注ぎ、リダクションを加える。
③ ブレンダーにかけたアマレットと甘酒を加える。
④ シェークで仕上げ茶器に注ぎ、グレープフルーツピールを振りかける。

吉原さんが都市として選んだのは、現在ご自身が暮らす千葉県の「流山市」。同地は江戸時代の詩人、小林一茶にゆかりが深く、また同じ江戸時代に白みりんが発祥した地でもあるそうです。みりん醸造所の創設者である双樹もまた詩人であり、一茶と詩を通して親交があったとのこと。そんなストーリーから着想を得て、抹茶と流山特産の本みりんなどを巧みに採り入れ、食後の一杯にふさわしいカクテルを完成させました。一茶と双樹が詩で繋がり、ゲストとバーテンダーがお酒で繋がるように、ロンドンのジン(ビーフィーター)と流山のみりんがお茶で繋がってほしいという思いが込められています。最後には得意のマジックも披露し、会場を大いに沸かせていたのも印象的でした。

谷岡敬道さん (SMOKE BAR & GRILL)

★カクテル名「GINGU(ジングウ)」
★都市名「表参道」

・ビーフィーター(食用菊インフューズド) 30ml
・水出し焙じ番茶(天然山番茶) 30ml
・イエラム サンタマリア ケーンシロップ 10ml
・マルガリータソルト ひとつまみ
・古式農法製・天然山番茶の粉末 少々
・黒コショウ 少々
・きな粉(あらびき) 少々

① 盃のふちに、ケーンシロップできな粉をスノースタイルにする。
② ビーフィーター、焙じ番茶、ケーンシロップ、塩をシェーク。
③ ①の盃に注ぎ、茶葉の粉末、黒コショウをかけ、菊を浮かべる。


谷岡さんが選んだ都市は、日々バーテンダーとして働いている東京都港区の「表参道」。その象徴ともいえる明治神宮をテーマにカクテルをクリエイトしました。ベースには、明治神宮の社紋のひとつである菊の花弁を8時間ほど浸けこんだビーフィーターを使用。これに、同じく明治神宮の参拝記念として販売されている古式農法製の焙じ番茶を合わせました。縁起が悪いイメージの菊をあえて使用したのは、今や故人となってしまった友人や家族への熱い想いから。思いがけず、パフォーマンス中に感極まってしまうシーンも見られたほどでした。ジャッジのデズモンド・ペイン氏も「重く、難しい題材を扱ったことに敬意を表したい」とコメントを残していました。

コンペティション前からある程度は予想できたことですが、今年は特に8人のファイナリストのレベルが高過ぎっ!

自由度が高く、ストーリーやクリエイティビティが問われる大会だけあって、プレゼンテーションを観ているだけでも「えっ、それどうやるの?」「どんな味になるの?」と脳内を刺激されることばかり。

それでいて基本スキルが高いというという、見応えのあるコンペティションでした。

ジャッジのデズモンド・ペイン氏もこう話してくれました。

「カクテルにとって、時にシンプルであることは非常に重要です。でもその一方で、我々はカクテルに“ワクワク、ドキドキ”も求めています。驚きや地域性、時代の空気感といってもいいかもしれません。BEEFEATER MIXLDNでは、味わいはもちろん、パフォーマンス、ストーリー、創造性、個性、サービス、それらのすべてが求められています」

そんななか、見事にBEEFEATER MIXLDN日本大会を制し、2018年2月にロンドンで開催される世界大会への出場権を得たのは、PAVILIONの杉浦聡さん!

実は杉浦さんにとって、BEEFEATER MIXLDNは初めてエントリーした思い出深い大会なんだそう。

杉浦さんは、今回の優勝についてこんなコメントを残してくれました。

「4回目の挑戦で、ようやくこの場に立てました。ものすごいキャリアを持つ素晴らしいバーテンダーの皆さんを相手に優勝できたことを誇りに思います。ロンドンでの世界大会では、日本人初の世界一を目指して頑張ってきます!」

BEEFEATER MIXLDN世界大会はSNS等を通じてライヴ配信される予定なので、ぜひ、日本代表の杉浦さんを応援しましょう!

■全ファイナリストのプレゼンテーションはこちらの動画でチェック!





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