「ラ・メゾン・コアントロー ジャパン 2017」
優勝は池上祐子さん(リーガロイヤルホテル セラーバー)!

SPECIAL FEATURE特別取材

「ラ・メゾン・コアントロー ジャパン 2017」
優勝は池上祐子さん(リーガロイヤルホテル セラーバー)!

#Special Feature

文:Drink Planet編集部

総合優勝の池上祐子さん。

総合優勝の池上祐子さん。

2017年9月14日(木)、グランド ハイアット 東京において、レミー コアントロー ジャパン主催によるコンペティション「ラ・メゾン・コアントロー ジャパン ファイナル2017」が開催され、「リーガロイヤルホテル セラーバー(大阪)」の池上祐子さんが総合優勝を飾りました。

同大会は、今回が初めてのオープン開催。

優勝した池上さんは10月23日(月)~26日(木)にベトナム・ホーチミンで開催されるアジアファイナルにおいて、全11カ国の代表とともにグランプリの座をかけて戦います。

そんな池上さんへのエールも込めて、ここでは「ラ・メゾン・コアントロー ジャパン ファイナル 2017」を振り返っていきましょう。

永峯侑弥さんとカクテル「Fragrance Gift」。

永峯侑弥さんとカクテル「Fragrance Gift」。

ジャパン ファイナルに勝ち残ったのは、厳正なる書類審査を通過した15名のトップバーテンダー。

ジャパン ファイナルは、Challenge1「コアントロー 4×4チャレンジ」と、Challenge2「レミーマルタン『/(スラッシュ)』チャレンジ」という、2つのチャレンジの合計得点で競われました。

Challenge1「コアントロー 4×4チャレンジ」は、オレンジピール、アルコール、水、砂糖の4つの原材料のみでつくられるコアントローへのオマージュとして、コアントローを含む4つの材料でオリジナルカクテルを創作するチャレンジ。

3人1組、持ち時間5分で、書類審査にエントリーしたものと同じコアントローカクテルをつくり上げます。

ビターズと卵白は材料に含まれず、また自家製もOKというレギュレーションだったためか、多くのファイナリストが自家製材料を積極的に採り入れていました。

「コアントロー 4×4チャレンジ」でチャレンジ優勝を飾ったのは、「Bar Amber(東京)」の永峯侑弥さん。

「Fragrance Gift」と題したカクテルには、クミンをインフューズしたコアントロー、キャロットジュース、自家製ビガラードソース、フレッシュレモンジュース、という4つの材料を使用。

さらには自家製サンダルウッド芳香蒸溜水を用意し、これを香水の要領で手にスプレーしてからカクテルを楽しんでもらうという提案を展開しました。

「世界中の女性が好むリキュールを創り上げる」という創業者エドゥアール・コアントローの想いを香り(フレングランス)で表現した一杯は、シンプルなオペレーションながら、ジャッジの五感を華やかに刺激したようでした。

緒方唯さんとカクテル「Perfume.jp(Just Like Passion)」。

緒方唯さんとカクテル「Perfume.jp(Just Like Passion)」。

続くChallenge2「レミーマルタン『/』チャレンジ」は、レミーマルタンのブランドコンセプトである「ONE LIVE / LIVE THEM」にインスパイアされたチャレンジ。

現代を華やかに生きる人々は、レミーマルタン同様、魅力的な多面性を持っていることから、自分自身の多面性を「/」で表現し、それを体現するカクテルをつくり上げるという内容です。

制限時間は5分。

1人ずつヘッドマイクを付けてプレゼンテーションしながら、カクテルメイキングを行いました。

「レミーマルタン『/』チャレンジ」のチャレンジ優勝は、「Wine & Bar 麦家(宮崎)」の緒方唯さん。

自らの「/」として、Bartender、Herbalist、Runner、Artistを掲げ、「Perfume.jp(Just Like Passion)」というカクテルをつくり上げました。

レミーマルタンVSOPをベースに、自家製ファレナムや自家製パッションフルーツシュラブ、自家製ブーゲンビリアゼリーなどを使用。

HerbalistやArtistとしてのクリエーションと、Runnerとして培ってきた熱い情熱を、Bartenderとしてのスキルで一杯のカクテルに昇華させました。

地元である宮崎特産のへべすを酸味として使用するなど、南国宮崎らしいアプローチも緒方さんならではでした。

大垣年史さんとカクテル「いりもや」(上)、「VSEC」(下)。

大垣年史さんとカクテル「いりもや」(上)、「VSEC」(下)。

「ラ・メゾン・コアントロー ジャパン ファイナル2017」では、総合優勝とは別に、ジャッジから見て最も印象に残ったバーテンダーに審査員特別賞が贈られました。

選ばれたのは、「Mirror Bar(愛知)」の大垣年史さん。

大垣さんはChallenge2「レミーマルタン『/』チャレンジ」において、自分を表す「/」として、アロマテラピー、英語おしゃべり、永遠の実験家、落語好き、をピックアップしました。

理科と英語の教師を目指していた大垣さんは、自らを教師役に、ジャッジやオーディエンスを生徒役に見立てて、授業のワンシーンのようなプレゼンテーションを繰り広げました。

カクテルメイキングには、理科の実験よろしく、試験管やビーカーを使用。

理科の実験好き、アロマテラピー好きが高じてつくり上げたという自家製トニックウォーター原液もジャッジの関心を集めていたようです。

池上祐子さんとカクテル「QUATRE PASSIONS」(上)、「CARPE DIEM」(下)。

池上祐子さんとカクテル「QUATRE PASSIONS」(上)、「CARPE DIEM」(下)。

前述したように、総合優勝を果たしたのは「リーガロイヤルホテル セラーバー(大阪)」の池上祐子さん。

「コアントロー 4×4チャレンジ」では、コアントロー ブラッド・オレンジをベースに、自家製レミーマルタン・コーディアル、自家製シトラスミックス、自家製パフュームシロップを使用しました。

自家製材料のレシピも、4×4チャレンジに因んで、すべて4つの材料で構成するこだわりよう。

「QUATRE PASSIONS(4つの情熱)」と題し、見た目にも味わいにも女性に愛されるようなキュートな一杯に仕上げました。

一方「レミーマルタン『/』チャレンジ」では、幼い頃からの映画好きという「/」と、デザイナーを志していたという「/」を踏まえながら、「CARPE DIEM」という美しいカクテルを創作しました。

レミーマルタンVSOPとコアントロー ノワールをベースに、自家製カカオニブティンクチャーや自家製クランベリー&梅シロップを使用。

最後にローズウォーターをスプレーするなど、鮮やかで、香り高く、池上さんの「/」がキレイに溶け込んでいるようなカクテルでした。

総合優勝を告げられた瞬間、池上さんはしばらく放心状態。

その後も「信じられない!」という表情を浮かべながら、目に大粒の涙をためていたのが印象的でした。

後日、池上さんに勝因を伺うと「コアントロー、レミーマルタン、いずれもレディコンシャスなイメージがありましたので、ビジュアル、テイスト、また、それぞれのブランドヒストリーの寄り添う作品に仕上げる事を意識して創作いたしました。アジアファイナルにおいてもできる限りの準備と、努力をもって挑みたいと思います」とのこと。

ベトナム・ホーチミンで開催されるアジアファイナルにおいても、女性であり、日本代表である池上さんらしい華やかなバーテンディングで、会場の人々を大いに魅了してくれることでしょう。

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徳満亮太さん/Bar agréable(大阪)

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