2013 サントリー ザ・カクテル アワード
「副賞NYカクテルの旅」レポート!!

SPECIAL FEATURE特別取材

2013 サントリー ザ・カクテル アワード
「副賞NYカクテルの旅」レポート!!

[vol.01] - 日本人バーテンダーの目に
NYのバーシーンはどう映ったのか!?

17.05.2014 #Special Feature

文:Drink Planet編集部

日本のカクテル・コンペティションシーンを牽引してきた「サントリー ザ・カクテル アワード」。

前回2013年大会で最優秀賞を受賞した3名のバーテンダーには、最高の栄誉とともに、副賞として「NYカクテルの旅」が贈られました。

今回は、2014年2月17日(月)~23日(日)にかけて催行された、この「NYカクテルの旅」を完全レポート!

NYのトップバーテンダーとのセッションや、隠れ家のようなスパイス店でのショッピング、もちろん世界に名だたる有名バーも訪問します。

そんな個人旅行ではなかなか味わえない、カクテルをめぐるスペシャルトリップに参加したのはこちらの3名です。

カクテルアワード2013受賞(スピリッツ部門最優秀賞)の吉富万洋さん【BAR万/鹿児島県】
ウイスキー部門最優秀賞の長塩隆司さん【ホテルメトロポリタン バーオリエントエクスプレス/東京都】
リキュール部門最優秀賞の花田美咲さん【ザ・プリンス パークタワー東京 スカイラウンジ ステラガーデン/東京都】

はたして、どんな旅になるのでしょうか!?

「Astor Wine & Spirits」で興味津々の吉富さん。

「Astor Wine & Spirits」で興味津々の吉富さん。

【2月17日(月)】

面識はあるものの、ほとんど初対面に近かったというバーテンダー3名はこの日、ニューヨークのJFK国際空港に降り立ちました。

天気は晴天。気温はマイナス5℃。

まずはバッテリーパークから自由の女神を見たり、グランドゼロ(ワールドトレードセンター慰霊地)やウォール街、タイムズスクエアに立ち寄ったりと、ニューヨーク観光を満喫しました。

吉富さんはこう語ります。

「私はニューヨークどころかアメリカ自体もはじめて。バーテンダーはいつも世界中のお酒を扱っていますが、なかなか世界を見て回る時間がないのが実情です。ですから、こういう機会をいただけたのは本当にありがたかたいことです」

さて、ひと通り定番のニューヨーク観光をした後は、市内のリカーショップ「Astor Wine & Spirits」と「Union Square Liquor」、さらにはスーパーマーケットへ。

3人が特に驚かされたのは、フレイバードウオッカとビターズの種類の多さ。噂には聞いていたものの、やはりニューヨークではジンよりウオッカが人気。さらにビターズの種類の豊富さに、アメリカのカクテルマーケットの巨大さを肌で感じたようでした。

もちろん、それぞれ、気になるお酒やカクテルブック、さらには日本では珍しいセロリビターズやルバーブビターズなどをゲットしていました。

この日は初日ということもあって、早めにホテルへ。

な~んてことはありません。

話題のステーキ店でいかにもアメリカンな熟成肉のステーキを平らげると、お待ちかねのバーホッピングへ出動です。

まずは以前どりぷらでも紹介した「PDT」へ潜入。

マスターバーテンダーであり、マネージング・パートナーを務めるジム・ミーハン氏は不在でしたが、彼の右腕である有名バーテンダーのジェフ・ベル氏には会うことができました。

同店ではオリジナルカクテルの「クランベリー・コブラー」を楽しみ、ジム・ミーハン氏が著したカクテルブックを購入。ジェフ・ベル氏にしっかりサインまでいただきました。

名店「Brandy Library」。

名店「Brandy Library」。

続いては、ウイスキー約350種類、ブランデー約400種を揃える名店「Brandy Library」へ。ここではライウイスキーを使ったクラシックカクテル「サゼラック」をオーダーし、また一歩アメリカンカクテルの深遠へと足を踏み入れました。

さらにはソーホーの人気店「PEGU Club」にも。こちらは少し前まで日本人のケンタ・ゴトウ氏が腕を振るっていたことでも有名なバー。

残念ながらケンタ氏は店を離れ今は休職中とのことでしたが、3人はオリジナルのミクソロジーカクテルを楽しみ、ニューヨーク最初の夜を終えました。

吉富さんに初日を振り返ってもらいました。

「いや~、長い一日でした(笑)。ニューヨークのバーは、日本のようにいくつかの店がかたまっているのではなく、各エリアに1軒という感じで、ばらばらに点在していることに驚かされました。どのエリアの住人も、クオリティの高いバーライフを楽しんでいる証拠なのかもしれません。こういう感覚は、やはり実際に足を運んでみないとわからないことだと思います」

infusionやbittersに使う香辛料を多種取り扱う、バーテンダーに人気の店「Kalustyan's Market」にて。

infusionやbittersに使う香辛料を多種取り扱う、バーテンダーに人気の店「Kalustyan's Market」にて。

【2月18日(火)】

2日目はあいにくの雨。午前中はサントリーUSAを訪問し、アメリカのマーケットについて説明を受けました。

現在、アメリカのウイスキー市場は右肩上がりで増えており、ジャパニーズウイスキーも非常に高く評価されている、とのこと。それについては3人とも、昨日のバーホッピングを通して実感していたようです。

ランチの後は雨もやみ、だいぶ暖かくなってきました。

一行は「Kalustyan's Market」でショッピング。ここはアメリカのバーテンダーが自家製シロップやビターズなどをつくるときに材料を買いに来るという、バーテンダー御用達の店。

特にスパイスを多数取り揃えており、3人は材料を手に取ったり、味見をしたり、店員の方にしきりに質問したり……。

こういった店に来ると、カクテルへの創作意欲を掻き立てられるのは、バーテンダー諸氏にとって万国共通のことのようです。

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