酒[グラスホッパー] X アーティスト[福島勇三さん]
永楽倶楽部/
14.05.01
永楽倶楽部へ向かっている途中、福島さんの愛弟子である鈴木和行さんから連絡があった。
取材予定時間の30分ほど前だった。
「実は先ほどこの辺り一帯が停電になってしまいまして、復旧の見込みが立たないようなんです。電気が使えないのですが、どうされますか?」
「福島さんは、いらしてますか?」
「はい、ちょうどいま到着しました」
「では、とりあえず向かいます」
溜池山王駅を降りてビルの下まで来ると、エレベーターが止まっている。
バーのある階は、7階だ。
階段を上りながら、福島さんも同じように上られたのだろうかと考えた。
5階に差し掛かると、階段の電気がパッと点いた。
そのまま7階まで息を切らしながら上がると、福島さんが入口で待っていた。
「大変だったでしょう。来てくださってありがとうございます。どうぞこちらへ」
鈴木さんに聞くと、福島さんは事も無げにここまで上ってきたという。
1926年生まれ、87歳。
その健脚ぶりに、出だしから感心してしまった。
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