いま私たちができること。
オンラインでカクテルに触れよう!
<後編>

PICK UPピックアップ

いま私たちができること。
オンラインでカクテルに触れよう!
<後編>

21.05.2020 #Pick up

LiquorPage CLUBほか

後編でも引き続き、自宅で楽しめる、ためになる、バーシーン周りのオンラインプログラムを3本、ピックアップ。バーを支援する世界的な取り組みもご紹介します!

文:DRINK PLANET編集部

その1 バーテンダーと飲み手を繋げる、オンラインプログラムの総合検索サイト。

他者とのコミュニケーションとエンターテインメント、さらには楽しいお酒と、メンタルヘルス向上に欠かせない三拍子が揃うオンラインバー。


最新のオンラインバー事情をチェックできるのが、5月1日にオープンしたばかりのお酒にまつわるオンラインプログラム検索サイト、『LiquorPage CLUB(リカーページクラブ)』だ。


オンラインバー情報ほか、オンラインセミナーやバーテンダーによる「おうちカクテル」動画、バーチャル蒸留所見学企画など、バーカルチャーを中心とした幅広いコンテンツを掲載する。

現在、全国30店舗のバーや酒販店によるオンラインバーの出店が決定しており、いずれもユニークなメニューを揃えて営業をスタート。
ブランドアンバサダーによるオンラインセミナー動画も配信予定だ。

酒販店の武蔵屋と千雅のウェブサイトでは、ここで紹介されるブランドのショップページができるそうで、『LiquorPage CLUB』各コンテンツから商品を購入できる仕組みだ。
またインポーターと酒販店のコラボ企画として、サイトに登場したブランドのキャンペーンなども行うそう。

飲み手向けには家飲みの時間を盛り上げる交流の場を設け、バー業界に向けてはオンラインバーの売上貢献、新規顧客の開拓、外出自粛明けの集客につなげるべく多彩なコンテンツを揃える。


オンラインバーに出店する際は出店料・掲載料は一切不要。
またオンラインバーの売上からのマージン設定もないということで、オンラインバーに興味をお持ちの事業者は前向きにご検討を。


コロナ禍終息後もバーに客足が戻るまでには時間がかかる場合も想定し、動画チャンネルの開設サポートや海外や地方のバーテンダーをつないでセミナーや座談会を定期的に開催するなど、バーやバーテンダーのネットワークを広げるための活動に取り組み、終息後にも継続できる新たなビジネス機会創出のための支援も行っていく。

LiquorPage CLUBはこちら から

「50Best for Recovery」はこちらから。

その2 「50 Best」により、世界規模の救済キャンペーンがスタート。

一方、バーシーンをサポートするため、世界的な取り組みも始まっている。
「World's 50 Best Bars」および「World's 50 Best Restaurants」の運営団体、「50 Best」により、「50 Best for Recovery」というキャンペーンが立ち上がった。


6月にアントワープで発表される予定だった「World's 50 Best Restaurants 2020」が来年に延期となり、さまざまなプログラムが見直しとなる中でスタートしたのが、この「50 Best for Recovery」。
今回は、このプロジェクトをサポートするペリエ社のマシュー・マティングリーさんからコメントをいただいている。


新型コロナウィルスの発生以来、私たちペリエ社は従業員の安全と健康、そのサポートに心を配ってきました。そして今、私たちのビジネスを存続させるためにも、人々が望む飲料を提供しなくてはいけない、私たちのビジネスパートナーとそのコミュニティのために尽力しなくてはいけない、そう感じています。


この危機により、飲料業界全体が信じられないほど大きな打撃を受けています。世界中のほとんどの店舗が一時的な休業を余儀なくされており、家賃を支払うことができない事業者も少なくありません。何千人もの従業員が不安に直面しています。


ペリエ社では、何十年にも渡ってバーやバーテンダーと仕事をしてきました。この苦難の時にこそバー業界に貢献すべく、何らかの役割を果たす必要があると強く感じています。私たちは今日も明日も、そして末長くバーテンダーたちとともに生きていきたいのです。この「50Best for Recovery」はそれに向けた最初のステップであります。


「50 Best for Recovery」の目的は、可能な限り具体的な財政的救済を提供すること、そして実用的なアドバイスやリソースを提供してバー業界がこの状況を一刻も早く乗り越えられるよう、サポートすることです。

このプロジェクトではまず、私たちがイニシアチブをとって創設した「50 Best Recovery Fund」が始動します。この基金は世界のさまざまな地域で活動する非営利組織を支援し、バー業界の存続と復活を支援するために利用されます。活動資金は他のパートナーからの寄付だけでなく、一般のゲストを対象にしたさまざまな取り組みを通じて調達されます。


50 Bestはまた、オンラインプラットフォームの「50 Best Bars Recovery Hub」を立ち上げます。このプラットフォームは、カクテル愛好家に向けたアドバイス、情報などを提供するコンテンツが中心で、バー、レストラン、バーテンダー、シェフたちが再オープンのために努力する中での彼らの情熱や技術についても紹介していきます。


10月にはバーチャルセミナーの「Recovery Summit」を開催します。これはバーの世界が再び盛り上がるためのステップを模索しようというもので、マスタークラス、ケーススタディ、ディスカッションフォーラムといったイベントで構成される予定です。ここでは、グローバルなドリンクコミュニティをオンラインで集めて、それぞれの知識を共有し、最善の方法を議論してこれを促し、カクテルシーン、バー文化、その愛好家たちのためにアフターコロナの世界のビジョンを探っていきます。


この後の世界がどう変わっていくか、今はまだそれを予測することすらできません。確実にいえるのは、人々は進化し、もう以前には戻らないということです。人々の暮らし方、働き方、移動の方法には大きな変化が生じるかもしれません。バーやレストランの世界にもデジタル化の波が訪れ、これらの要素はビジネスにおいて欠かせない要素となるでしょう。けれど、人々に悦びをもたらすということに人生を捧げてきた私たちの業界の信念は変わらないのです。

苦境に立っている地方のバーも、それぞれが試行錯誤を始めている。こちらは富山県射水市にある「Bridge Bar」が始めた、オリジナル動画チャンネルはこちら

その3 自分たちらしいやり方で情報を発信する、東京から富山へ移住したバーテンダーの実例。

最後にローカルなトピックを。
バー業界をサポートしていこうという大々的な取り組みとは別に、それぞれのバーが知恵を絞って自分たちらしいスタイルで情報発信に努めていることもご紹介しておこう。


こちらは、富山県射水市内川沿いにある「Bridge Bar」のオリジナル動画チャンネル。
オーナーは、立ち上げ時からDRINK PLANETに携わってくれたStephen Knight。
東京から富山へ移住した彼が1年半前に開いたのが、この「Bridge Bar」だ。


4月13日から休業している「Bridge Bar」、「コロナ後のバーの在り方」などについてスタッフを交えて何度も話し合っているが、いまだ具体的な方向性は打ち出せていないという。


「常連のお客さまの8割が地元住民で、しかも24時以降の深夜営業ができない住宅地に位置しているなど、都会のバー事情とは状況が異なりますが、それでも受けている打撃はみなさんと同様です。
いつまでこれ(休業)が続くのか、その後どうするのか、今はまだ何も決められていませんが、自分たちでできることを、とYouTubeでオリジナル動画チャンネルをスタートしました。
営業再開に向けて始めた取り組みの一つで、常連とのつながりを維持し新規のゲストにアピールできればと思っています」


この状況を乗り越えた後に向けて試行錯誤しているバー業界。
ご紹介した以外にもたくさんの取り組みや活動が始まっている。多くの方にシェアしていただき、ぜひご支援ください。