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注目の健康系カクテル素材!
ブラジル原産の「アサイー」。
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アマゾンの産地周辺でよく見かけるアサイー売り。
ここ数年、健康食品として注目されている謎(?)の果実、アサイー。
加工されたサプリメントや、パックのジュースを目にして「何だこれは?」と思ったこともあるのでは。
見た目はブルーベリーのようなこのフルーツ、実はベリーの一種ではなく、ヤシ科の植物だ。
ハワイ辺りではシリアルと一緒に食べる「アサイーボウル」や、アルコールとミックスしたドリンクも徐々にお目見えしている様子。
今後ますます注目が高まることが予想されている。
このアサイー、原産地のアマゾン地方では、古くから「奇跡のフルーツ」として食されており、今でもブラジル都市部ではジュースにして飲むことが多い。
こんな、ちょっと珍しいフルーツについて、原産国ブラジルからその全貌を紹介しよう。
アサイーの木。黒っぽく見える房状の部分に果実をつける。
「奇跡のフルーツ」の異名を持つ果実、アサイー。
ブラジルやベネズエラ、ペルーなどのアマゾン地域が原産で、ブルーベリーにも似た紫色の果実。
その特徴は、なんといっても栄養価が高いこと!
含まれる栄養価を見てみると……。
・ブルーベリーの約18倍のポリフェノール
・レバー3倍分の鉄分
・ブロッコリーの約9倍のマグネシウム
・牛乳の2倍のカルシウム
・数え切れないほどの(!)豊富な食物繊維
と、その含有量は他の食物と比べても高いことがわかる。
実際、その効果は、ポリフェノールの作用による眼精疲労の予防や、シミやしわの進行防止、活性酸素吸収力による美肌効果など、特に女性が好みそうな効果バツグン!
さらに、抗酸化作用も高いために風邪の予防に役立てられ、血液循環をよくする効果もある。
まさに、アマゾンの照りつける太陽エネルギーを吸収した「スーパーフルーツ」なのだ。
ところで、日本をはじめ世界的に歴史が浅いアサイーも、原産地ではその歴史は古い。
ブラジルのアマゾン地方には、アサイーのおかげで部落の貧困が救われたという伝説もあるほど。
そんなアサイーを、昔からアマゾンの住民は、ヤシの木のような高い木に登って果実を採り、実をすりつぶして主食にしていた。
ただし、アマゾンで食されるアサイーは、世界的に流通している甘いアサイーと違って甘みの少ないポテトピューレのようなもの。
今でも、ペースト状にしたアサイーは、アマゾンの子どもたちの間が大好きなランチメニューだし、タピオカやシリアルと共に食べるのも、原産地周辺では一般的だ。
ブラジルの地酒カサッシャとミックスした、アサイーカクテル。
今、世界で知られているのは新種である甘いアサイーだ。
アサイーは劣化が早いので、その昔はアマゾン地方のみで消費されていた。
それが、近年の冷凍貯蔵技術の発達により、世界的に広まることに。
実際、ブラジルでも、サンパウロやリオデジャネイロで流通しているものはすべて冷凍パック。
これを、バナナなど甘いフルーツとガラナシロップを混ぜれば、ブラジル全土で人気の高いアサイージュースに。
(飲むとドロッとしており、シャーベットのような味わいがクセになる!)
そのほか、肉のソースやお菓子に使われることもある。
そして、ナイトライフのオススメには、ブラジルの地酒「カサッシャ」とミックスしたドリンクだ。
使用するのはカサッシャ、冷凍アサイー、それにシュガーシロップ。
氷と一緒にシェイクするだけで、南国気分を味わえる。
「サトウキビのお酒とアマゾンのアサイー。ヘルシーが自慢のトロピカルカクテルです」とは、リオデジャネイロ発祥のカサッシャブランド「マグニフィカ」のアナ・ファリーアさん。
カサッシャの代わりに、コニャックなどのブランデーを混ぜてもおいしいとのことだ。
日本でのアサイーは、サプリメントなど加工されたものが主流なようだが、徐々に冷凍アサイーを扱うショップも増えている様子。
ヘルシー志向の今、ちょっと珍しいアマゾン発祥のフルーツは、日本でも受け入れられやすいのではないだろうか。
ブルーベリー感覚で気軽に使えるフルーツを、新たに取り入れてみてはいかがだろう。
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