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フランスで一大ブーム!
JAPANウイスキーの実力。
11.03.15

パリのエピスリーでは、意外にもジャパニーズウイスキーが大好評。
「日本のウイスキーは、トレ・ボン(=最高)!」
信じがたいかもしれないが、これはフランスでは今や常識。
パリのリカーショップには「ニッカ」や「サントリー」のボトルが並び、週刊誌の紙面でも大きく取り上げられて、まさにブームそのもの!
しかし、なぜ今、日本産ウィスキーなのか。
それに、ワイン好きなフランス人はどのようにウイスキーを楽しんでいるのか。
この謎を解き明かそうと、数々の食材を扱うパリで人気のエピスリー「ジュレス」を訪問した。

ジャパニーズウイスキーを熟知しているニコラ・ジュレス氏。
エピスリーといえば、食材を扱う昔ながらの商店のこと。
ここ数年は、店が独自にセレクトする高級食材をそろえた食のセレクトショップのような店が、パリジャンたちに支持されている。
今回訪れた「ジュレス」もそのひとつ。
入口の扉を開けると、まずはチーズやソーセージに、オリジナルのアイスクリームのコーナー。
その奥に、アルコール売り場が広がっている。
ここジュレスでは、フランスの一般的なエピスリーと違い、ワイン以外のスピリッツにも力を入れている。
「もちろん、アルコールの売り上げ自体はワインが90%ほどを占めます。とはいえ、ウイスキーはワインに続く人気商品なのですよ」と、店主のニコラ・ジュレス氏。
棚に目を向けると、サントリー、ニッカなどのボトルが、もっとも目のつく場所に陳列されている。
なんと、ジュレスの扱う日本産ウイスキーは、常時35種類にものぼるという。
「今、日本のウイスキーは大人気。ウイスキーを飲まない若い女性が、ギフトとしてお求めになることが多いです。だからこそ、ご自身で選んでいただけるよう、接客には時間をかけ、試飲にも力を入れています」
ウイスキーをよく知らない人にも選んでもらえるよう、ジュレスでは毎月テーマを決めて試飲会を開催している。
すぐに売り上げにはつながらなくとも、店側の「教育」により次第にファンの増加につながるという。
「お客さまにウイスキーの味を『教える』、『学んでもらう』、『覚えてもらう』。きちんと思いが通じれば、数ヵ月後には必ず選んでいただけます。現在のジャパニーズウイスキーブーム自体、このような活動の賜物といえるでしょう」
そもそも、パリのウイスキー通たちの間で日本産ウイスキーが評判になったのは、2002年から2003年にかけてのこと。
JAPANブランドのウイスキーが数々の国際コンクールで入賞したのがきっかけだった。
これにより、日本でウイスキーが生産されることすら知られていなかったフランスで、日本のウイスキーの品質を知り、納得したウイスキー通や小売店で話題になった。
その後、じわじわと口コミで広がっていき、数年かけて現在のブームにつながったのだ。
ちなみに、フランス流のウイスキーの楽しみ方は、食前のアペリティフにサーブするのが主流とのこと。
「飲み方は、ストレートがほとんど。立派な完成品に氷を入れたり、水や炭酸で割ったりすることに抵抗を感じるフランス人は多いのです。でも、そんなことはないよ、と日本文化としての水割りも紹介しています」

レジ横のメインウィンドーにも、日本国産ウイスキーが。
では、パリやフランスの人々にとって、日本産ウイスキーの魅力はどこにあるのだろう?
「ヨーロッパの人々は、ウイスキーといえば多数のアロマが複雑に入り組んだものを期待しがち。ところが、日本のウイスキーは一つ一つのアロマや全体のパランスに重点が置かれています。その新しさが、人気の要因でしょう」と、ジュレス氏は分析する。
さらには、「JAPAN」というブランドイメージも、ブームに大きく貢献しているとのこと。
過去にはマイナスのイメージもあったジャパニーズブランドは、いまやフランスでは「高品質、スタイリッシュ、優れたデザイン」として知られている。
「日本でつくられたものなら、それは最高のものに違いない」
「ボトルデザインも、モダンで斬新!」
こうした反応が返ってくる現代のフランス市場は、日本のウイスキーメーカーにとって好環境にあるといえそうだ。
「うれしいのは、20代前半の若い人も高品質のウイスキーを選んでくれること。長い時間をかけて楽しむことができるウイスキーだからこそ、投資してくれるのです。今後、ますますウイスキーファンは増えるでしょう」と、ジュレス氏は締めくくってくれた。
まず、クオリティーありき。
そして、クオリティーが正しく伝えられたことに、フランスにおけるジャパニーズウイスキーブームの鍵があった。
こんな背景をふまえ、今一度ジャパニーズウイスキーを味わえば、いつもとは違った魅力に気づくかもしれない。
※「ジュレス」ウェブサイト:www.julhesparis.com
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