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カンパリグループ マネージングディレクター
アンドレア・ネリさんが語る最新ドリンク事情!

カンパリグループ マネージングディレクター
アンドレア・ネリさんが語る最新ドリンク事情!

17.11.21

カンパリグループのマネージングディレクター、アンドレア・ネリさん。

カンパリグループのマネージングディレクター、アンドレア・ネリさん。

1860年に創業し、カンパリ、アペロール、スカイをはじめ、50を超えるプレミアムブランドを有するカンパリグループ。

本国イタリアを中心に世界190カ国以上に販売ネットワークを持ち、世界のプレミアムスピリッツ業界で第6位に位置しています。

先日、そんなカンパリグループのマネージングディレクター、アンドレア・ネリさんが来日したので、世界を知るネリさんに最新ドリンク事情を聞いてきました。

(マネージングディレクターとは、か・な・り、偉い人らしい!)

知ってるようで知らなかったカンパリとアペロールのこと、アペリティーヴォ(食前酒)について、あるいは世界的なドリンクトレンドをお届けします。

The World's 50 Best Classic Cocktails 2017で2位に輝いたほど人気急上昇中の「ネグローニ」。

The World's 50 Best Classic Cocktails 2017で2位に輝いたほど人気急上昇中の「ネグローニ」。

Q それぞれイタリア伝統のビターリキュールの代表格であるカンパリとアペロール、この2つの違いは何ですか? 日本人にとっては、どうしても似たイメージがあるのですが……。

「カンパリもアペロールも、薬草(ハーブ)やフルーツ、スパイスを漬け込んだ苦味酒(ビターリキュール)という意味では、テクニカル的に非常に似ています。どちらもイタリア生まれで、伝統もありますしね。では、簡潔に3つの違いをお教えしましょう」

「まず1つ目は、アルコール度数です。カンパリが25度なのに対して、アペロールは11度です。2つ目は味わいです。微妙なニュアンスはさておき一言で表現すると、カンパリはビター、アペロールはビタースイートです。最後に3つ目はカラーです。ご存じのようにカンパリはパッションレッド、そしてアペロールはオレンジです」

「バーテンダーの皆さんにとっては当たり前のことかもしれませんが、この3つの違いをしっかり認識しておいていただけると、日本の皆さまにカンパリやアペロールをもっと親しんでいただけるかと思います」


Q では、カンパリについてお話を伺います。カンパリは本国イタリアをはじめ世界的にどのように飲まれていますか?

「カンパリに関しては大きく2つのテリトリーがあります。1つはクラシックカクテルの材料として。もう1つはイージーミキサーとして。まずはクラシックカクテルの材料としてのカンパリについてお話ししましょう」

「2000年代に入ってから、バー業界はルネッサンスの時代を迎えています。いわゆるクラシックカクテルが改めて脚光を浴びていますよね? それまでは、今では考えられないほど甘ったるい(笑)カクテルがもてはやされてきましたが、今はナチュラルな苦味を感じさせるクラシック系のカクテルに人気が集中しています」

「例えば、アメリカーノやネグローニ、オールドパル、ヴールヴァルディエといったカンパリカクテルが当てはまります。少し前までは、ほとんど見向きもされませんでしたが……(笑)。こうした“本物”のカクテルが見直されることで、その材料であるカンパリにも再び熱い視線が注がれているのです」

アンドレア・ネリさんが紹介してくれたカンパリカクテル年表。

アンドレア・ネリさんが紹介してくれたカンパリカクテル年表。

Q 本国イタリアでもアメリカーノやネグローニがブームなのですか?

「はい、特にアメリカーノが人気です。カンパリは1860年発祥ですが、アペリティーヴォ(食前酒)の定番となった今も、ここ5、6年は成長トレンドなんです。アメリカーノやネグローニの人気がその大きな要因と考えられています」

Q イタリアンカクテルについて少し教えていただけますか?

「イタリアンカクテルのゴッドファーザーといえば『MITO』です。これはミラノの象徴であるカンパリと、トリノの象徴スイートベルモット(ロッソ)を1:1で割ったもの。ミラノとトリノの頭文字を取って『MITO』と呼ばれています。1870年に生まれたとされるクラシックカクテルです」

「1920年代にアメリカでソーダマシーンが開発されると、この『MITO』をソーダで割った『アメリカーノ』が誕生します(※諸説あり)。さらに『アメリカーノ』のソーダをジンに置き換えたのが『ネグローニ』、ジンと間違えてスプマンテを入れてしまったことで誕生したのが『ネグローニ ズバリアート』です」

「いずれにせよイタリアの名物カクテルにはカンパリが欠かせない、ということがお分かりになりますよね?」

Q イージーミキサーとしてのカンパリについても教えていただけますか?

「まず断っておきたいのが、イージーミキサーといっても決してチープという意味ではありません。カンパリはあくまでエレガントで洗練されたリキュール。それをアプローチしやすいスタイルで楽しんでもらうのがイージーミキサーとしてのカンパリです」

「現在イタリアをはじめ、スペイン、フランス、ベルギー、ドイツあたりで非常に人気が高いのが『カンパリトニック』です。クラシックカクテル人気による苦味のトレンド、それからヨーロッパ中を席巻したジン&トニックのトレンド、この2つのトレンドにぴったりハマったのが『カンパリトニック』なんです」

「グラスは必ずバルーングラスで。トニックウォーターはフィーバーツリーやトーマス・ヘンリーといったプレミアムなものを。これだけでクラシックなんだけど、現代的でアプローチしやすいカンパリドリンクが完成します。カンパリはいわばTimeless Classic。時代を超えてクラシックでありながら、いつだってコンテンポラリー(現代的)な存在なのです」

溌剌としたビタミンカラーにより、女性からの支持も高い「アペロール スプリッツ」。

溌剌としたビタミンカラーにより、女性からの支持も高い「アペロール スプリッツ」。

Q では、続いてアペロールについてお話を聞かせていただけますか? アペロールは実際にどんな風に飲まれているのでしょうか?

「もうこれは『アペロール スプリッツ』以外はありません(笑)。我々の戦略的にも『アペロール スプリッツ』ですし、実際に飲まれているのも『アペロール スプリッツ』です。ワイングラスにたっぷりの氷、アペロールと同量のプロセッコ、最後にソーダを加えてオレンジスライスを添えるだけ。アペロール発祥の北イタリア・ヴェネト地方では、食前酒=『アペロール スプリッツ』といっても過言ではないほどの人気です」

Q なぜこんなにも人気なんでしょう?

「ソーダ(炭酸)のリフレッシュ感、低アルコール(8~9%)、ビタースイートな味わい、SNS映えするオレンジカラーなど、現代人のライフスタイルにマッチしているからだと思います。2016年には全世界で実に6億杯以上の『アペロール スプリッツ』が飲まれたんですよ。ここ数年、販売数量自体も右肩上がりに伸びています」

「特に北イタリアやオーストリア、スイスなどには、もともと白ワインをソーダで割るスプリッツァーの文化が根づいていました。『アペロール スプリッツ』はこのエリアから人気が飛び火してヨーロッパ中を席巻し、現在はアメリカやオーストラリア、南米でも人気に火がついています」

Q どんな場所、どんなシーンで飲まれていますか?

「いつでも、どこでも、誰とでも、という感じです。カフェやレストランではもちろん、イベントやパーティー、アウトドア、スポーツ観戦……、食事と一緒でもおいしいですし、一年中楽しめます。一人でというよりは、皆で同じ時間をシェアするソーシャルドリンクといえるかもしれません」

「アペロール スプリッツ」は各種フードとも相性抜群。特にフィンガーフードのようなちょっとしたオツマミに合う!

「アペロール スプリッツ」は各種フードとも相性抜群。特にフィンガーフードのようなちょっとしたオツマミに合う!

Q 日本ではどのような展開を考えていますか?

「日本ではカンパリに比べると、アペロールの認知度はまだ低いように感じています。とはいえ、これだけ世界中の若者に支持されているのですから、日本でも時間の問題だと思っています。まずはアペロールという存在を知ってもらうため、より多くの方の目に触れる居酒屋さんやカジュアルダイニングなどを中心に広めていけたら、と考えています」

Q 最後に、カンパリおよびアペロールに関して、日本の方にメッセージをお願いします。

「カンパリ、アペロールともに、イタリア発祥の薬草系ビターリキュールです。“ほどよい苦味”は世界のドリンク業界が注目するトレンドの一つです。日本のバーテンダーさんやプロフェッショナルの方たちに、“ほどよい苦味”を上手に利用していただいて、日本の皆さんのドリンクライフをより楽しく、より豊かなものにしていただけることを期待しています」

Text by Drink Planet編集部

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17.11.21

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