【スペシャルレポート】
ビーフィーター主催の「BEEFEATER MIXLDN」
日本大会の全パフォーマンスをお届け!

SPECIAL FEATURE特別取材

【スペシャルレポート】
ビーフィーター主催の「BEEFEATER MIXLDN」
日本大会の全パフォーマンスをお届け!

[vol.02] - 藤倉正法さん 杉浦聡さん 
吉原泰俊さん 新井洋史さん

#Special Feature

文:Drink Planet編集部

藤倉正法さん CAFE PDC

English Temptation(イングリッシュ テンプテーション)

・ビーフィーター24 50ml
・ヴァーベナ インフュージョン ヘルメスホワイトキュラソー 25ml
・フレッシュレモンジュース 25ml
・自家製キャラウェイビターズ 3dashes
・自家製赤玉スイートワインフォーム 約30ml

① ヘルメスホワイトリキュールにヴァーベナをインフューズしておく。
② 自家製赤玉スイートワインフォーム以外の材料をシェークし、グラスに注ぐ。
③ 自家製赤玉スイートワインシロップにローズウォーターを加えたものをエスプーマでフォーム状にし、別添えにする。


オーストラリアに1年間留学していたという藤倉さんは、最初に英語でカクテルコンセプトを紹介。世界大会でも英語を駆使して戦えることをアピールしました。そんな藤倉さんが選んだ映画は、ウッディ・アレン監督のラブストーリー『マッチポイント』。映画に登場する白い衣装を着たヒロイン(=ホワイトレディ)、そのヒロインが主人公を誘惑(=テンプテーション)するシーンから、「ホワイトレディ」と「テンプテーション」という2つのカクテルをクロスオーバーさせました。カクテル自体はヴァーベナやキャラェイが効いた刺激的な味わい。一方別添えのフォームはスイートな味わい。2つの味わいのコントラストにより、飲む人を誘惑する“惚れ薬”のようなカクテルを造り上げました。


杉浦聡さん PVILION

「Love Is All Around(ラブイズオールアラウンド) inspired by 『ラブアクチュアリー』

・ビーフィーター24 45ml
・ティサローノ 10ml
・フレッシュレモンジュース 15ml
・卵白 20ml
・自家製サイレントナイトシロップ 20ml
・自家製ホーリーナイトシロップ 4drops
・サントリーソーダ 30ml

① ビターズとソーダ以外の材料をエアシェークする。
② 氷を入れ強めにシェークし、濾しながらグラスに注ぐ。
③ ソーダを加え、軽くビルドする。
④ ビターズを落としハートを描く。
⑤ デコレーションの入ったボックスに入れ、想いを込めてラッピング。

杉浦さんも3番目に登場した浅野さん同様、クリスマスのロンドンを舞台にしたラブストーリー『ラブアクチュアリー』を選びました。いくつかの物語が交錯する映画の中でも、特に杉浦さんが気に入っているという親子のストーリーを軸に、プレゼンテーションを展開してきました。味わいのポイントとなったのは、ドライフルーツを使ったイギリスのクリスマス名物ミンスミートパイ。杉浦さんはこれを自家製シロップに仕立て、ラブストーリーにふさわしいスイートなカクテルを造り上げました。クレオールビターズにスターアニスを24時間浸けこんだ自家製ホーリーナイトビターズが、見た目にも味わいにも効果的なアクセントとしてカクテルを引き締めていました。

吉原泰俊さん アンダーズ東京 ルーフトップバー

「Surreal But Nice」 inspired by 『ノッティングヒルの恋人』

・ビーフィーター24 40ml
・自家製アールグレイシロップ 15ml
・自家製クランベリージャム 2tsp
・フレッシュオレンジジュース 30ml
・フレッシュライムジュース 15ml
・ピンクペッパー 5粒
・ローズマリー 適量

① シェーカーにピンクペッパーを入れペストルで潰す。
② ビーフィーター24、クランベリージャムを加え、クリーマーでよく混ぜ合わせる。
③ ローズマリー以外の材料を入れてシェークし、ダブルストレインでグラスに注ぐ。
④ ローズマリーを叩き芳香を立たせ、2色の食用花と共にグラスに添える。

吉原さんのカクテル「Surreal But Nice(シュールだけどステキ!)」は、映画『ノッティングヒルの恋人』で主人公とヒロインの2人が何度も口にした台詞。吉原さんは映画のストーリーとカクテルのレシピをうまく絡めながら、「シュールだけどステキ!」なカクテルを造り上げました。カクテルのイメージは、2人が愛し合ったガーデン。主人公をビーフィーター24に、ヒロインをクランベリージャムに見立て、ストーリーとレシピを交錯させながら愛のガーデンにたどり着く、という見事な流れのプレゼンテーションでした。最後には、ビーフィーター24と自身のバーテンダーとしての想いを込めて、突然ビーフィーター24のボトルが現れるというマジックも披露。会場を大いに沸かせていました。

新井洋史さん BAR猫又屋

Phoenix 24(フェニックストゥエンティ―フォー) inspired by 『シャーロックホームズ』


・ビーフィーター24 35ml
・自家製クリスタルリキュール 15ml
・シャルトリューズヴェーヌ 10ml
・フレッシュライムジュース 10ml

① ビーフィーター24とクリスタルリキュールをカラフェに入れ馴染ませる。
② ①にライムジュースを入れ色合いの変化を楽しむ。
③ すべての材料をシェーカーに入れシェークし、グラスに注ぐ。
④ 特製LEDの台座に置く。


シルクハットをかぶり、「It’s Show Time!」という台詞とともにプレゼンテーションをスタートさせた新井さんは、これまでに数々の世界大会に出場してきた経歴の持ち主。映画『シャーロックホームズ』の主人公ホームズになりきった新井さんは、圧倒的な演技力と存在感で、一瞬にして会場の空気をさらっていきました。ビーフィーター24と自家製クリスタルリキュールの入ったカラフェにライムジュースを注ぐと、液体の色がパープルに変わるというサプライズ演出もさすが! 終始、慌てることなく、新井さんらしいドラマ仕立てのパフォーマンスを繰り広げました。最後は会場の照明を落とし、特製のLEDコースターでカクテルを怪しく浮かび上がらせました。

優勝を決めた後、ウイニングシェークをする藤倉正法さん。

優勝を決めた後、ウイニングシェークをする藤倉正法さん。

計8人のファイナリストのプレゼンテーションが終わると、会場から聞こえてきたのは「レベルが高い!」という声。

実際、どのバーテンダーのパフォーマンスも個性があり、コンセプトが分かりやすく、ストーリーもよく練り上げられていました。

バーテンディングが美しかったことは言うまでもありません。

ジャッジのデズモンド・ペイン氏もこんな風に洩らしていました。

「仕事柄、よくコンペティションのジャッジをさせていただくのですが、今回は非常に難しかったですね。日本のバーテンダーの皆さんのレベルが高過ぎて……(笑)。これはリップサービスではありませんよ。世界のさまざまなコンペティションを見てきた私が言うのですから間違いありません」

そんななか、見事にBEEFEATER MIXLDN日本大会を制し、2017年2月にロンドンで行われる世界大会への切符を手に入れたのは、CAFE PDCの藤倉正法さん!

ペイン氏は勝敗の分かれ目をこう説明してくれました。

「どのカクテルも本当においしかったし、コンセプトもプレゼンテーションも素晴らしかったです。映画とカクテルとの関係性も見事でした。ただし、ビーフィーター24の味わいをどう活かすか、という点で少し差が出たかもしれません」

優勝した藤倉さんはこんなコメントを残してくれました。

「このような素晴らしい賞をいただけて大変光栄です。今回はカクテルが評価されただけであって、私自身はまだまだ勉強しなければなりません。世界大会の2月までは時間があるので、さらなる努力を重ね、日本代表の名に恥じぬよう精一杯頑張ってきたいと思います」

ここまでハイレベルな日本大会を勝ち抜いた藤倉さん、そのロンドンでの活躍に期待せずにはいられません!

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