日本初!ウイスキーに特化した、
コミュニティアプリ誕生。
<後編>

PICK UPピックアップ

日本初!ウイスキーに特化した、
コミュニティアプリ誕生。
<後編>

#Pick up

田口雄介さん、川崎文洋さん by「(株)ハイドアウトクラブ」

3 月にローンチされたウイスキー愛好家のためのアプリ、「HIDEOUT CLUB」。
その使い勝手とともに、ビジネスとして今後、どう発展させていくのか。引き続き開発者の二人にインタビュー。

文:Ryoko Kuraishi

先日開催された「ボトラーズ&クラフトウイスキーフェスティバル」に出展。「たくさんのボトルが並ぶ中、僕たちは携帯ショップのようなブースを出しました(笑)」

3 月にローンチされたウイスキー愛好家のためのアプリ、「HIDEOUT CLUB」。
ユーザーも順調に伸びており、発表からわずか1か月余りでアプリストアにて「ウイスキー」と検索すると上位にランクインされるようになった。


まずは実際に使ってみた。
・ 自分のウイスキーラックを作る。
飲んだウイスキーの画像を記録、投稿できる。
この時、画像やボトル名、その感想と共に飲んだ場所や一緒にいた友人も登録できる。(未入力・未選択でも投稿可能)
他ユーザーは閲覧できなくなる「プライベートモード」もあり。


・ 新しいウイスキーを探す。
フィードには他ユーザーや友人が公開した投稿がリアルタイムで表示される。
飲んだことのあるウイスキーや気になるウイスキーが投稿された場合、投稿者に感想を尋ねることもできる。
「プロ?」と思われる内容の濃い投稿もあり、これはかなり参考になる。


・ ウイスキー友達を探す。
自分が飲んだウイスキーを他ユーザーがどう評価しているかをチェックでき、自分の好みと近しいユーザーを探すことができる。
コメント機能やLikeボタン、フォロー機能もあり、これらを活用すれば他ユーザーとの交流が簡単に。


・ ウイスキーの詳細データが手に入る。
「ボトル詳細」を押すとウイスキーのデータが表示される。
蒸留所、地域、ボトラー、熟成年数、スタイル、度数、容量などをチェックできる。
さらに、同じウイスキーを飲んだユーザーもチェックできる。

「ボトラーズ&クラフトウイスキーフェスティバル」。来場したインポーターやバーテンダーなとにアピールした。

ユーザーレビューを田口さんに伺ってみよう。
「そうですね、お店のアカウントで投稿してくれるバーテンダーが多いことは、僕たちにとって嬉しい驚きでした。
というのも、立ち上げ前にバーで『ウイスキーのアプリを作る』という話をしたらバーテンダーにはびっくりされたんです。
だから皆さん、アプリは活用されないのかな、なんて思っていたので」(田口)


「バーテンダーやインポーターなどのプロの投稿には質の高い情報が含まれていますから、コミュニティが盛り上がるんです。
僕たちもぜひ積極的に発信していただきたいと思っているんです」(川崎)
「バーテンダーにとってもお店のアカウントでウイスキーにまつわる情報を発信することは、いい営業になっているようです。
ボトラーズフェスに出展した際も、たくさんのバーテンダーに立ち寄っていただけました」(田口)


実際、Facebookとうまくマッチングさせながら、アプリ内のバー情報を充実させる計画もあるとか。

アプリはFacebookと連動する。投稿からのピックアップほか、協力バーの入荷状況などを告知。

動き始めたばかりの「HIDEOUT CLUB」、今後の展望についてはどんな考えを持っているのだろうか。


「数万ユーザーが登録して初めて、アプリとして活発に動いているという状態になるかと思っています。
まずは年内中にそれを目指します」(川崎)


「同時に、もちろん海外にもニーズがあると思いますから、英語圏、中国語圏など、それぞれにローカライズしたコミュニティとして運営できるといいですよね。
さらにはバーや酒販店とのマッチングを考えています。
酒販店と組んでEC機能を追加するとか、様々なバーにおけるウイスキーの入荷状況を発信するとか、集客につながるような機能も付加させていきたいですね」(田口)


世界的なウイスキー人気を受けて原酒が不足している昨今、人気銘柄の終売や値上げなども行われている。
こうした状況を鑑みて、ウイスキーにまつわる飲酒シーンをどう考えているのだろうか。


「僕たちはまだまだ伸びしろがあると思っています。
というのも、20年前のウイスキーブームではもっと飲まれていたんですよね。
また、ウイスキー愛好家の人口構成が変わってきているというのも追い風になります。
僕たちのアプリは全ユーザーのうち、2割を女性が占めていますが女性ユーザーはしっかりした内容の投稿をしてくれる傾向があるのでありがたいですね。
さらに女性ユーザーを増やしつつ、若年層がウイスキーを学ぼうと思ったらまずは『HIDEOUT CLUB』をチエックする
、そんな流れができたら嬉しいです」(田口)


「従来のウイスキー愛好家である中高年の男性も、最近は皆さん、スマホでアプリを使いこなしていますから、そうした層のためにもより使いやすくわかりやすいアプリを目指していきます」(川崎)
「日本と海外のウイスキー好きが一緒になって盛り上がれるような、そんなプラットフォームにすることが僕たちの理想です」(田口)


「HIDEOUT CLUB」は共生型のプラットフォームだ。
アプリをツールの一つとして業界みんなで盛り上がり、ウイスキーのシーン全体を活性化させたい、と二人。
アプリのインプレッションはもちろん、このアプリをよりよく活用できるアイデアや要望があればぜひ、ハイドアウトクラブへご一報を!

SHOP INFORMATION

(株)ハイドアウトクラブ
品川区西五反田1-21-8
KSS五反田ビル6階
URL: https://hideoutclub.jp

SPECIAL FEATURE特別取材