修業先は大阪の名門とロンドン。
日本×英国流のハイブリッドバー。
<前編>

INTERVIEWバーテンダーインタビュー

修業先は大阪の名門とロンドン。
日本×英国流のハイブリッドバー。
<前編>

#Interview

Shuichi Tanaka by「Tom & Jerry Bar」

大阪の名門「Bar,K」で足掛け10年+ロンドン修業を1年半。日本と英国を融合させたバースタイルで人気を集める「Tom & Jerry Bar」。オーナーバーテンダーの田中秀一さんに話を聞いた。

文: Akihiko Nishio

左/「Tom & Jerry Bar」への入口。右/アナログプレイヤーが置いてあるのは、アンティークの化粧台。 All Photos by Naohiro Kurashina

地下に続く階段を降りて、ドアを開けると、そこには「Tom & Jerry Bar」オーナーバーテンダー、田中秀一さんの英国愛が詰まったこだわり空間が広がる。

家具やグラス、バーアイテムにはアンティークも多い。

「アンティークは便利ではありませんが、現代のものにはないフォルム、物語性や世界観が好きなんです。レコードを裏返すような、手間がかかるこその美しさがあると思うのです」

「独立したらこういうお店をしたいという、かなり具体的なイメージがありました。一からお店を作りたかったので、1年ほどじっくり物件を探すことで100%近くが叶いました。その間も修業先の『Bar,K』で働かせていただき、マスターの松葉さんにはたいへんお世話になりました(笑)」

ちなみに、店名の由来は、ネコとネズミの有名なドタバタアニメではなく、19世紀前半のベストセラー『Life In London』というロンドン見聞録の主人公ふたりの名前からだ。

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